JRA関西厩舎と“契り”交わした兄・横山和生VS皐月賞(G1)制覇を手土産に函館凱旋の弟・横山武史! 今年の夏競馬は仁義なき“兄弟対決”勃発?
上半期が終了して、7月から本格的な夏競馬のシーズンを迎えるJRA。今週から函館・福島・小倉とローカル開催に完全移行。そこで注目が集まるのが、若手騎手たちの活躍だ。
普段は同じレースに騎乗するケースが少ない、全国リーディング上位を占めるスーパージョッキーに真っ向勝負を挑む“若武者”たち。
ローカル開催の夏競馬で活躍してその名を売り、秋競馬以降での騎乗数増加を目論む若手騎手の成長ぶりを目の当たりにするのも、夏競馬の楽しみのひとつだ。
上半期を終えた時点で「最も活躍した若手騎手は誰か?」という問いには、様々な意見があるだろう。筆者は、やはり横山武史(以下、武史)騎手を推したい。
デビューからコンビを結成したエフフォーリアで皐月賞(G1)制覇。さらに史上最年少ダービージョッキーの栄冠を掴むまで、あと一歩の「ハナ差」まで迫ったのは記憶に新しい。
今年の三冠クラシックロードでの“主役級”の活躍はもちろん、武史騎手が今年積み上げた勝利数も立派のひと言。上半期を終えた時点で挙げた41勝は、全国リーディング堂々の7位。関東では吉田隼人騎手に次ぐ好成績を残している。
今年は変則開催ながら、今週から始まる函館開催と武史騎手の相性は抜群だ。昨年は第1回函館8勝、第2回6勝、合計14勝で見事、函館リーディングに輝いたゲンの良い場所である。
とく武史騎手の昨年の夏競馬の傾向を分析すると、札幌開催も含めて1日2勝、3勝は当たり前。とにかく“固め打ち”が得意なジョッキーといえる。
裏を返せば「調子の波のある騎手」ともいえるが、この辺りの課題をどう克服するか。
“皐月賞制覇”を手土産に乗り込む今年の夏競馬では、昨年を超える有力馬が集まることが予想されるだけに、安定感ある成績を残せるか注目したい。
一方、弟に負けず劣らず、今年上半期で存在感を見せてくれたのが横山和生(以下、和生)騎手だ。
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