
JRA アサマノイタズラ「惨敗」にファンの不満が爆発!? 恩師の期待に応えられなかった嶋田純次、作戦変更が裏目のチグハグ騎乗でついには「乗り替わり」を望む声も

4日、福島競馬場で行われたラジオNIKKEI賞(G3)は、4番人気のヴァイスメテオール(牡3歳、美浦・木村哲也厩舎)が優勝。前走のプリンシパルS(L)で4着に敗れ、日本ダービー(G1)への出走が叶わなかった悔しさを晴らした。
これとは対照的に前走、前々走の雪辱を果たせなかったのが、アサマノイタズラ(牡3歳、美浦・手塚貴久厩舎)である。
同馬にとっては、今回が3回目の重賞挑戦。初挑戦だった2走前のスプリングS(G2)はヴィクティファルスのアタマ差2着と悔しさが残る結果だった。それだけに陣営は今回、並々ならぬ思いで出走してきたであろう。
しかし、残念ながら結果は16頭中の12着。5番人気に推されていた馬だけに、ファンの失望も大きかった。レース後、鞍上の嶋田純次騎手には、アサマノイタズラを応援していたファンから厳しい声が相次いだ。
この日は、先行馬が有利とされている開幕週。皐月賞(G1)で、積極果敢な競馬をした同馬が、今回も同様の競馬をしてくれるのではと期待したファンが多かったようだ。
ところが、レースではまずまずのスタートを切ったものの、嶋田騎手は後方待機を選択。さらに道中は動く素振りを見せず、他馬が動き始めた3、4コーナーで追い上げを見せたが外から被されてしまう。最後までスムーズさを欠いた結果、不完全燃焼に終わった。
レース後には、「前へ行って欲しかった」「後ろ過ぎたのでは?」と、消極的に見えた嶋田騎手の騎乗に疑問を投げかける一部のファンの声もあった。中には「他の騎手に替わってほしい」とリクエストする辛辣なファンもいた。
同馬を管理する手塚師は、現在全国調教師リーディングの10位。上半期の時点で、すでにG1を2勝している美浦を代表する調教師の1人である。社台系・非社台系問わず多数の馬主から毎年多くの若駒を預託されるように、関係者からも信頼の厚い調教師でもある。
その手塚師にデビュー以来、師事しているのが嶋田騎手である。同騎手は、フィエールマンをはじめとする手塚厩舎の管理馬の調教を手伝い、厩舎を支えてきた。そういった評価もあってか、手塚師は嶋田騎手へ毎週のように管理馬の騎乗を依頼している。
今年、嶋田騎手は手塚厩舎の馬に27回騎乗。この数字は、手塚厩舎が依頼した騎手の中で最多の数字。いかに手塚師が嶋田騎手を大事にしているかの表れとも考えられる。
ただ、27回騎乗の成績内訳は「2-2-0-23」と目立った成績を残せていないことも確か。騎乗馬の質が違うとはいえ、フィエールマンの主戦だったC.ルメール騎手の「6-4-1-1」、若手のホープ横山武史騎手の「3-2-3-4」、関西の名手川田将雅騎手の「3-0-0-0」と比較すると決して優秀な成績とは言えないだろう。
当然、嶋田騎手が力の足りない馬ばかりに乗っていた可能性も考えられる。その一方、嶋田騎手が騎乗した手塚厩舎の管理馬の中には、ノーリス(牡3歳、美浦・手塚貴久厩舎)など出走レースで毎回人気を集めるような馬もいたのも事実だ。
一昔前までは、騎手デビュー後、一人前になるまでフリーにならないのが中央競馬の慣例であった。しかし、近年は若くしてフリーとなる騎手も珍しくない中、嶋田騎手はデビューから現在まで手塚厩舎所属を続けている。それだけ、嶋田騎手が手塚師をはじめとする、厩舎関係者と良好な関係を築いている証と言えるだろう。
アサマノイタズラの由来は、上毛かるたの「浅間のいたずら 鬼の押し出し」である。“鬼の押し出し”と言わんばかりの積極的な競馬で、次走こそ恩師である手塚師に朗報を届けられることを嶋田騎手とアサマノイタズラに期待したい。
(文=寺沢アリマ)
<著者プロフィール>
大手スポーツ新聞社勤務を経て、編集部所属のライターへ。サラ系・ばん馬のどちらも嗜む二刀流で「競馬界の大谷翔平」を目指すも収支はマイナス。好きな競走馬はホクショウマサル。目指すは馬券的中31連勝だが、自己ベストは6連勝と道は険しい…。
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