GJ > 競馬ニュース > 武豊「百花繚乱」駆使して凱旋門賞へ!?  > 2ページ目
NEW

JRA武豊、超良血「忍者」裏ワザ「百花繚乱」駆使して凱旋門賞(G1)へ!? ついに見せたキーファーズの「本気」悲願達成へ欧州進出着々

【この記事のキーワード】, , ,

 すでにニンジャ(牡2歳)、ペロタン(牝2歳)がA.オブライエン厩舎で、ヤマトナデシコがA.ファーブル厩舎でデビュー予定。欧州馬以外が勝ったことがないレースなら、先述したブルームのように「欧州馬」に武豊騎手を乗せて凱旋門賞を勝ってしまおうという非常に合理的な作戦である。

「ブルームの場合は、現役途中で松島代表がクールモアグループから権利の一部を買い取る形でしたが、デビューから手掛けるこれら3頭は、さらに一歩踏み込んだ形になりますね。

特にニンジャは、半姉が欧州2歳女王という超良血馬。デビューは当然、向こう(欧州)になりそうですが、主戦は武豊騎手に依頼する方針のようです。A.オブライエン厩舎が2016年の、A.ファーブル厩舎が2019年の凱旋門賞をそれぞれ制しており、こういったところにもキーファーズの本気度が窺えます」(競馬記者)

 ただキーファーズとしては、やはり「日本馬」で武豊騎手を乗せて凱旋門賞制覇が最大の目標だろう。遠征を強いられるハンデや、日本と欧州との馬場の違いなど、欧州馬による制覇と比較すると壁は決して低くない。

 だが、そこで登場した“裏ワザ”的な存在が、友道康夫厩舎に入厩予定のヒャッカリョウラン(牝2歳)である。

 本馬はアイルランド生まれのガリレオ産駒だ。しかし、そこをキーファーズがクールモアから購入し、あえて日本でデビューさせることとなったのがヒャッカリョウランである。昨今、マル外や持ち込み馬はそう珍しい存在でもないが、凱旋門賞を目標にあえて日本でデビューする欧州産馬は本馬くらいのものだろう。まさに松島代表のロマンが詰まった1頭だ。

「近年の凱旋門賞で旋風を巻き起こしているガリレオ産駒であることも頼もしいですが、それ以上に自身が凱旋門賞を勝ち、その子供のシーザスターズまで凱旋門賞を勝った欧州最高の名牝アーバンシーのインブリードが2×3という非常に濃い濃度で入っていることが、凱旋門賞へのこだわりを感じさせますね。

日本で重賞を勝ったガリレオ産駒はまだいませんが、日本の成績に問わず、一度は欧州で走る姿を見てみたい1頭です」(同)

 日本でデビューすることは、日本馬による凱旋門賞制覇の意義も大きいが、それ以上に武豊騎手がより多くのコンタクトを取れることも大きい。新馬の育成に定評のある日本のレジェンドジョッキーが、異色の存在ヒャッカリョウランをどう仕上げていくのか。今から楽しみが膨らむ。

(文=銀シャリ松岡)

<著者プロフィール>
 天下一品と唐揚げ好きのこってりアラフォー世代。ジェニュインの皐月賞を見てから競馬にのめり込むという、ごく少数からの共感しか得られない地味な経歴を持つ。福山雅治と誕生日が同じというネタで、合コンで滑ったこと多数。良い物は良い、ダメなものはダメと切り込むGJに共感。好きな騎手は当然、松岡正海。

JRA武豊、超良血「忍者」裏ワザ「百花繚乱」駆使して凱旋門賞(G1)へ!? ついに見せたキーファーズの「本気」悲願達成へ欧州進出着々のページです。GJは、競馬、, , , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 【日本ダービー】武豊「何とか間に合いました」キタサンブラック弟と挑む最多7勝目…乗り替わりでも不気味なエコロヴァルツの底力
  2. 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
  3. JRA天皇賞・春(G1)エタリオウの「扱い」が鍵? 「最強コンビ」桃井はること楠原安里梨が占う平成最後の聖戦
  4. 【NHKマイルC】“アスコリピチェーノVSジャンタルマンタル”仁義なき社台グループの頂上決戦に決着をつける不気味な伏兵!
  5. 【日本ダービー】「芝未勝利馬」の参戦視野に懐疑的な声? 無傷の4連勝でダービー挑戦も「シンガリ」に敗れたサクセスブロッケンの記憶
  6. 【NHKマイルC】ファンの興味は「15番枠」が1番人気?固唾をのんで待つ運命の枠順発表…ただの偶然で済まされない「幸運」を手にするのはどの馬か
  7. JRA矢作芳人調教師「馬場のことは、いつも棟広に聞いているぐらいだから」ジャパンC(G1)にコントレイルを出走させる名伯楽も信頼!『KEIBAコンシェルジュ』棟広良隆氏【特別インタビュー】
  8. 競馬・パチスロ「勝ちまくり」の無双モード!?「キャプテン渡辺」が濃厚すぎる上半期を振り返る!!【特別インタビュー】
  9. 【NHKマイルC】父は名マイラー、母もマイルG1馬の「黄金血統」、前走惨敗で評価急落も…注意しておきたい激走候補2頭
  10. 【宝塚記念】今年のグランプリは「超ハイレベル」の一戦?リバティアイランド、ドウデュースら「最強メンバー」が激突も