
「伝説の新馬戦」出走キタサンブラック産駒がJRA初勝利! 安藤勝己氏も注目した一戦、大敗した馬が重賞好走でハイレベルを証明
18日、小倉競馬場で行われた2R・2歳未勝利戦(芝1800m)は、1番人気に支持されたコナブラック(牡2歳、栗東・清水久嗣厩舎)が勝利した。好スタートから好位4番手を追走し、直線で力強く抜け出すと、2着のアランヴェリテにクビ差をつけて勝利。新種牡馬キタサンブラック産駒はこれが嬉しいJRA初勝利となった。
騎乗した福永祐一騎手は「初戦である程度特徴をつかんでいて、特徴を活かした競馬をした。距離が延びていい馬。完成度も高い」と上々の評価。父のキタサンブラックも管理した清水久師は「勝てて嬉しい。キタサンブラックにはいい経験をさせてもらったので、少しだけ恩返しができた」と喜びを語った。
コナブラックの初戦は先月20日に阪神競馬場で行われた芝1600mの新馬戦。このときは勝ち馬ダノンスコーピオンにクビ+3馬身離された3着と敗れた。ほぼ完敗の形ではあったものの、このレースは非常にハイレベルなメンバーが揃っていた。そのため、いわゆる「伝説の新馬戦」になるのではという声もあったほどだ。
基本的には重賞レースの回顧がメインである元JRA騎手の安藤勝己氏が、自身のTwitterで「注目の新馬戦。G1級が何頭かおって、ゆくゆく伝説の…ってなるかもしれないよ」とつぶやくほどの注目度だった。
この新馬戦で5着だったグランデが、17日に行われた函館2歳S(G3)に未勝利馬の身ながら挑戦すると、3着に入る健闘を見せたこともハイレベルを証明するものだ。3着だったコナブラックも2戦目で順当に勝ち上がったことで、「伝説」により拍車を掛ける結果となったかもしれない。
また今回、コナブラックがアランヴェリテを退けたことも評価が必要だ。
「アランヴェリテの前走は宝塚記念(G1)当日に行われた芝1800mの新馬戦で、勝ち馬レッドベルアームから半馬身差の2着。このレースは4年連続で重賞勝ち馬を輩出しており、今年も好メンバーが揃ったことで、一部では『伝説の新馬戦』と評された。
ハイレベルの新馬戦で2着していたアランヴェリテを退けたことでコナブラックの評価が上がるとともに、ダノンスコーピオンが勝った新馬戦の評価もより高いものとなるかもしれません」(競馬記者)
そうなってくると気になるのが、ダノンスコーピオンが勝った新馬戦に出走していた馬達の次走だ。
4着だったショウナンハクラクは、24日に函館競馬場で行われる芝1800mの未勝利戦を予定している。3着のコナブラックから更に8馬身離されての4着だっただけにあまり過信もできそうにないが、父フランケル・母父ディープインパクトの血統は魅力だ。一応重賞3着馬であるグランデにも先着しているだけに軽視は禁物だろう。
2着だったルージュラテールは前走後放牧に出されていたが、すでに帰厩済み。具体的なレースは不明だが、近いうちに復帰を果たすものと思われる。こちらは勝ったダノンスコーピオンと僅差だっただけに、断然人気になるのは必至だが、逆らうのも難しそうだ。
注目のダノンスコーピオン、コナブラックの次走は未定とのこと。だがコナブラックは福永騎手が「距離が延びていい」と話しているだけに、今後はクラシック戦線での活躍に期待したいところだ。
(文=冨樫某)
<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。
PICK UP
Ranking
5:30更新「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
宝塚記念(G1)団野大成「謎降板」に関西若手のエースが関係!? 武豊の不可解な登場と突然のフリー発表…関係者を激怒させた「素行不良」の舞台裏
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- 未勝利ルーキーが「深刻理由」で乗鞍激減!?度重なる失態に師匠からはお灸、エージェントも契約解除の大ピンチ
- JRA「出禁」になったO.ペリエ「税金未払い」騒動!? L.デットーリ「コカイン使用」K.デザーモ「アルコール依存症」過去の”外国人騎手トラブル”に呆然……
- 【阪神C(G2)展望】武豊“マジック”でナムラクレア、ママコチャを破った重賞馬が待望の復帰戦! 短距離界の有馬記念に豪華メンバーが集結
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- 天才の息子・福永祐一は何故「天才」と呼ばれないのか? 「漁夫の利」に集約されたシュヴァルグランでの「決意」に落胆
関連記事
JRA「ハービンジャー祭り」を制したのはリューベック! 「チームソダシ」の送り込んだ良血、ディアドラの全弟が評判通りの圧勝V
JRA 「俺の経験則から言うと……」福永祐一、新馬戦5連勝に隠された配慮。新馬15戦で勝率53.3%、3着以内率は驚異の86.7%!
JRA夏の新馬戦は「小学校の運動会」⁉ トラウマ残る「ムチ連打」はご法度、“メイクデビュー”の知られざる騎乗ぶりを徹底解説!!
JRAピースオブエイト「伝説の新馬戦」級デビューでグランディアを返り討ち!? 川田将雅ダノンスコーピオンに強敵登場か、着差以上の強さを裏付けた衝撃の理由とは
JRA 武豊アスクワイルドモア、新人騎手の「神逃げ」に5馬身差完敗デビュー……明暗分かれたキズナ産駒。千葉サラブレッドセール高額2位の注目馬破れる