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JRA「武豊の法則」でブービー人気・スーパーフェザー3着激走! 過去4勝“好相性”小倉記念(G3)に「条件成立」で好走フラグは立っていた!?

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JRA「武豊の法則」でブービー人気・スーパーフェザー3着激走! 過去4勝好相性小倉記念(G3)に「条件成立」で好走フラグは立っていた!?の画像1

 15日、小倉競馬場で行われた小倉記念(G3)は、松山弘平騎手の伏兵モズナガレボシが大外一気の末脚で重賞初挑戦初制覇。グランプリボス産駒はJRAの重賞3度目の挑戦で初勝利を飾った。

 アールスターが感冒のため出走を取り消し、9頭立てで行われたこの一戦。騎手の馬場読みも勝敗を分けたポイントになったようだ。

「モズナガレボシ。乾きつつジョッキーも読みにくい馬場を、松山が色気を持たず終いに懸けた分」とは元JRA騎手の安藤勝己氏がレース後に書き込んだツイートだ。

 この日の小倉芝は「重」でスタートし、昼前には「稍重」まで回復。レースでは、各馬内を避けて、3~4分どころから外に進路を取る場面が目立った。しかし、安藤氏の言葉通り、馬場が急速に乾いていくなか、その傾向をつかむのは難しかったに違いない。

 そんななか、松山騎手とモズナガレボシが取った作戦は後方待機策。4角まで脚をため、直線で大外に持ち出した。これが見事に的中。最後は一気の伸びを見せた。

 一方、若干の“色気”を持って勝ちに行ったのがスーパーフェザー(セ6歳、栗東・渡辺薫彦厩舎)に騎乗した武豊騎手だろう。

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「狙っていたパターンのひとつでした。きれいにハマったと思いましたが、最後に止まってしまいました。長く良い脚が続かないタイプでしょうか。よく頑張っています」

 道中はモズナガレボシと馬体を併せるように最後方を進んだスーパーフェザーと武騎手。デビュー以来の最低体重に並ぶ470kgまで馬体は絞られ、勝負気配が漂った。大外枠から武騎手も腹をくくったのか、最後方待機で直線勝負に懸けた。

 モズナガレボシと運命を分けたのは3~4角の中間地点を過ぎたあたり。前述したとおり、4角ギリギリまで追い出しを我慢し、距離ロスを覚悟で直線大外に持ち出した勝ち馬に対し、武騎手は4角手前で早めにスパート。4角では「イン突き」を選択した。

 3角過ぎから一気に加速し、4角で3番手にとりつくと、スーパーフェザーは直線早々と先頭に躍り出た。しかし、直線で取った進路は馬場の4分どころ。大外に比べると荒れ気味で、最後は伸びを欠き、外を通った2頭に差されての3着に終わった。

「3角過ぎから武騎手と松山騎手が見せた駆け引きは正反対のものでしたが、どちらが正解だったというのはないと思います。武騎手が馬場のいい大外に持ち出していても勝ち切れていたかどうか……。逆に松山騎手はインを突いていても勝っていたかもしれません。振り返ってみても分からないほど、今日の小倉の馬場は読むのが難しかったですね」(競馬誌ライター)

 スーパーフェザーは、9頭立ての8番人気。つまり、ブービー人気での3着好走で、三連単9万3130円という波乱の一端を担った。
 
 武騎手にとって小倉記念は通算4勝している得意のレース。4勝のうち直近2勝をいずれもセン馬(13年メイショウナルト、18年トリオンフ)で挙げていた。武騎手がセン馬で臨む小倉記念という「武豊の法則」では2戦2勝だったというわけだ。

 二度あることは三度なかったが、それでも3着。伏兵馬に“好走フラグ”が立っていたことは間違いなさそうだ。

(文=中川大河)

<著者プロフィール>
 競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

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