
JRA川田将雅の「ソダシ潰し」再現あるか!? 「遺恨勃発」オークス(G1)から3ヶ月、2強ムード札幌記念(G2)でラヴズオンリーユーとリベンジマッチ
22日に札幌競馬場で行われる札幌記念(G2)。フルゲートには満たないが、G1馬4頭が顔を揃え、「スーパーG2」の名にふさわしい一戦となりそうだ。
注目は牝馬クラシックウイナーの2頭だろう。『netkeiba.com』の予想オッズでは、19年のオークス馬ラヴズオンリーユーが1.8倍、今年の桜花賞馬ソダシ(牝3歳、栗東・須貝尚介厩舎)が2.7倍で続き、他の11頭を引き離している。
ラヴズオンリーユーは一時期の不調もあったが、今年に入って成績は安定。前走のクイーンエリザベス2世C(G1)を制し、目下の充実ぶりは目を引く。一方、デビュー5連勝で桜花賞(G1)を制したソダシは、無敗2冠を狙ったオークス(G1)でまさかの8着に敗退。その一戦を改めて振り返っておきたい。
単勝1.9倍の大本命に支持されたソダシ。出走していれば人気を二分したであろうサトノレイナスが不在だったことも、ソダシの敗戦に影響を与えたかもしれない。
「クロフネ産駒が2000m以上の平地重賞を未勝利ということもあり、ソダシには戦前から距離不安も囁かれていました。吉田隼人騎手も認めたように、最後の直線での失速には距離の壁もあったからでしょう。
とはいえ、最大の敗因は周囲からの厳しいマークに尽きると思います。サトノレイナスが出走していれば、プレッシャーも分散され、もう少し楽な競馬ができていたはずです」(競馬誌ライター)
これは、元JRA騎手の藤田伸二氏も『将雅、そんなイジメんな……』と自身のYouTube『藤田伸二チャンネル』でつぶやいたほど、川田将雅騎手の容赦ない騎乗でもあった。
オークスでステラリアに騎乗した川田騎手が内のソダシと併走する形で1コーナーに飛び込むと、じわじわと前に出ながらソダシの進路を限定するコース取り。大舞台で外からプレッシャーを受け続けたソダシは折り合いを欠くシーンもあった。
「大本命馬を簡単に勝たせるわけにはいかない」という川田騎手の意地もあったのだろう。
その川田騎手が札幌記念で騎乗するのは1番人気濃厚のラヴズオンリーユーだ。今年2月の京都記念(G2)で初めてコンビを組むと、同馬を1年9か月ぶりの勝利に導き、復調の足掛かりをつくった。2強ムードの今回は否が応でも意識しあう存在となるだろう。
ソダシはおそらくこれまでと同じ先行策が濃厚。そしてこれを直後からラヴズオンリーユーがマークするという展開が予想される。
「ラヴズオンリーユーの川田騎手としてもソダシは最大のライバル。枠順とスタート次第ですが、オークスと同じような“ソダシ潰し”を敢行する可能性も高そうです」(同)
ソダシ陣営としては、是が非でもオークスのリベンジを果たしたいところ。今年の札幌記念は、2強の駆け引きから目が離せない。
(文=中川大河)
<著者プロフィール>
競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。
PICK UP
Ranking
11:30更新宝塚記念(G1)団野大成「謎降板」に関西若手のエースが関係!? 武豊の不可解な登場と突然のフリー発表…関係者を激怒させた「素行不良」の舞台裏
未勝利ルーキーが「深刻理由」で乗鞍激減!?度重なる失態に師匠からはお灸、エージェントも契約解除の大ピンチ
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- 宝塚記念(G1)武豊の起用は「懲罰交代」が濃厚か…G1初勝利の若手が失った関係者の信頼、師匠の逆鱗に触れた「問題行動」の裏側
- JRA「出禁」になったO.ペリエ「税金未払い」騒動!? L.デットーリ「コカイン使用」K.デザーモ「アルコール依存症」過去の”外国人騎手トラブル”に呆然……
- 「16冠ベビー」ソウルスターリングの独裁政権に突如現れた「超大物」ファンディーナ!激動の3歳牝馬クラシック戦線を振り返る
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客