真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2017.02.23 18:05
武幸四郎、騎手人生21年の記憶。騎手人生を締めくくる最後の13頭、そして前途多難な調教師人生がスタート
編集部
確かに自由奔放で我が道を行く幸四郎は、数々の不祥事を起こし決して馬主受けがいい人物ではない。しかし今の競馬界は若手調教師はまず社台グループに挨拶を伺うなど、いかに社台グループの素質馬を預けてもらえるかどうかが厩舎を成功させる鍵になっている。2014年に本格的に厩舎を開業させて以来3年で60勝をあげた38歳の中内田充正厩舎は、社台グループの所有馬ヴゼットジョリーで重賞を勝利するなど管理馬の約3分の1は社台グループの生産馬だ。
このように社台グループの後ろ盾がある厩舎は有力馬が集まり自然と成績も伸びる。しかし幸四郎は残念ながらその後ろ盾を得られない状況なのだ。もちろん今後開業までの交渉や人間関係の進展によって大きなバックアップが得られるかもしれないが、現時点での見通しは厳しいようだ。
それは遡れば父武邦彦調教師がそうだった。父も社台グループのバックアップは乏しく、2009年の引退までの数年間で管理した社台グループの生産馬はノーザンファームの馬が数頭のみ。しかもすべて古い付き合いのある馬主で、社台グループと直接的な付き合いは希薄だった。その流れは幸四郎だけでなく兄武豊も例外ではなく、近年のお手馬であるキタサンブラック、コパノリッキー、アウォーディーらを見ても明らかに武一族は社台グループと距離があるのだ。
「トークは面白いけど営業力はない。一部の武兄弟信者の馬主は馬を預けるだろうけど、今をときめく大物馬主から素質馬が回ってくることはまずないだろう」(某記者)
という話もあるように社台グループの後ろ盾なくして今後の調教師人生は前途多難といえるだろう。来週からは騎手ではなく技術調教師、つまり見習い調教師として開業まで多忙な日々が続くが、その中でどれだけ多くの有力馬主の信頼を得ることができるかどうか。厩舎成功の鍵は幸四郎本人が握っているのだ。
※<1>武豊の弟、武幸四郎の引退迫る。騎手人生21年の記憶
※<2>武幸四郎の試練。JRA激怒のドタキャン&アヤパンとお好み焼きデート~騎手人生21年の記憶~
※<3>武幸四郎、騎手人生21年の記憶 相手は懲役1年6ヶ月!合コン帰りの不祥事、松本オーナーと見せた感動の涙……
PICK UP
Ranking
17:30更新- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
- 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛