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武豊騎手に春2冠ベガ以来の大チャンス!「No.2」の”汚名”返上へリスグラシューがチューリップ賞(G3)で思い出しておきたい「感覚」とは

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 3月4日に阪神競馬場で開催されるチューリップ賞(G3)に「3歳牝馬No.2」のリスグラシュー(牝3歳、栗東・矢作芳人厩舎)が出走する。

 ただ、このハーツクライ産駒にとってハイレベルといわれている3歳牝馬の「No.2」は、”汚名”でしかないのかもしれない。

 何故なら、この馬の現状を語る際、決まって「昨年の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)で最も強い競馬をしたのは、勝ったソウルスターリングではなく、2着に敗れたリスグラシュー」といった話が出てくるからだ。

 昨年12月に行なわれた阪神JFは、主戦の武豊騎手が香港で騎乗するために戸崎圭太騎手と挑んだ一戦だった。大外の8枠18番だったリスグラシューは、スタートで1馬身ほど出遅れて後方からの競馬を余儀なくされている。

 その結果、終始外々を回らされ、最後の直線では上がり最速となる34.5秒の脚を繰り出したが、勝ったソウルスターリングに1馬身1/4の差を付けられて2着。1枠2番という絶好枠から内々の好位を上手く立ち回った勝ち馬とは、あまりに対照的な競馬だった。

 レース後、騎乗した戸崎騎手も「ゲートの中でガタガタした時にスタートしたのが……」とゲートが開くタイミングが悪かったことを嘆いている。確かに、それまでの3戦はゲートで特に問題がなかっただけに「不運」の一言に尽きる惜しまれる敗戦となった。

 あれから約2カ月。1週前追い切りでは武豊騎手を背に栗東の坂路で4ハロン51.2秒、ラスト12.6秒という上々の動きを披露。『東京スポーツ』の取材に応じた矢作調教師も「カイ食いが安定し、体はふっくらとしていい感じ。トライアルとしては申し分のないデキ」と語っている。

 一見、この時期の有力3歳馬によくある何気ない応答に見えるが、リスグラシューの場合「極めて順調」であることが示されている。

 昨年、阪神JF出走時の馬体重が434㎏だったリスグラシュー。ライバルのソウルスターリングが472㎏であったことに対して、本馬は出走メンバーの平均値を下回っていた。今後の戦いに向けて、馬体増が大きな課題であることは間違いない。

 矢作調教師も以前から「この馬の最大の課題はカイ食い」と明言しており、だからこそ今回の「カイ食いが安定しており、体はふっくらとしていい感じ」という言葉には重みがある。また、1週前でこれだけハードに調教ができているというのは、それだけ馬体重に心配がないことをしめしており、今のところ陣営が描いる青写真通りにきていることは間違いなさそうだ。

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