JRA和田竜二「ドン詰まり」に辛辣過ぎるトレンドついた!? 京都金杯(G3)ステルヴィオでイチかバチかの賭けに失敗
5日、中京競馬場で行われた京都金杯(G3)は、7番人気ザダルが優勝。2着に11番人気ダイワキャグニーが入り、馬連配当は1万4680円の万馬券となった。
ワンツーを決めた2頭はともに57.5kgというハンデを課されていたが、見事にそれをはねのけた。一方、明暗を分けたのはトップハンデ58kgを背負っていたステルヴィオ(牡7歳、美浦・木村哲也厩舎)だ。
3歳秋にマイルCS(G1)を制したメンバー唯一のG1馬だが、その後は3年以上も勝利から遠ざかっている。ただし、昨秋の京成杯AH(G3)とスワンS(G2)は、それぞれ0秒4差、0秒3差と大きくは負けておらず、長期休養明け3戦目で巻き返しを期待したファンも少なくなかったはずだ。
最終追い切り後に陣営は「動きは前走以上」と手応えを口にしていたが、引き当てた枠順は8枠15番。不利な枠順ではあるが、馬群に包まれるリスクは少なく、追い込みには適した枠順ともいえる。そのため、前走に続き手綱を取った和田竜二騎手は腹を括って末脚勝負にかけるとみられた。
まずまずのスタートを切ったステルヴィオは、すぐに控えると、道中では武豊騎手のシュリと並走する形で最後方を追走。4角で大外に持ち出すと思われたが、和田竜騎手が選択したのはイン突きだった。
「もし大外を回していても、この日の馬場では上位には届かなかったでしょう。内を突く選択自体は間違っていなかったと思います。直線を向いたときは抜群の手応えに見えました。ただ、先行各馬が横一線となっていて、ステルヴィオの前にはスペースがありませんでした……。
パトロールビデオを見ると分かりますが、すぐ前にいたダイアトニックがまず壁となり、ステルヴィオは減速。進路を内に切り替えたところを今度は失速するサトノフェイバーに前を塞がれました。ようやく外に持ち出しましたが、時すでに遅し。最後はなだれ込むように8着でゴールしました」(競馬誌ライター)
もし減速することなく馬群をさばけていれば、3着の可能性はあっただろう。結果的に脚を余す騎乗となってしまった和田竜騎手に対して、Twitterなどでは、「直線まさかのどん詰まり」「直線は進路さえあればなぁ」「馬がかわいそう」「8枠なのにイン突きですか……」というファンの苦言も見られた。
一部のファンがネット上で和田竜騎手に恨み節を吐いた影響か、ステルヴィオは9番人気にもかかわらずTwitter上では「和田竜二」がトレンド入り。さらに、ファンを困惑させたのが和田竜騎手の名前が「季節の行事」に分類されていたことだろう。
「この日の和田竜騎手は午前中の平場で単勝1倍台の人気馬を2頭も馬券圏外に飛ばしていました。おそらくこの2鞍を含めてのトレンド入りだと思います。調べてみたところ寒い時期はあまり得意ではないようですね。和田竜騎手にとって年初に人気馬を飛ばすのは『季節の行事』なのかもしれません(笑)」(同)
思い起こせば1年前の中山金杯でも2番人気ディープボンドに騎乗し、14着に敗れていた。来年以降も年初の和田竜騎手には注目しておいた方がよさそうだ。
(文=中川大河)
<著者プロフィール>
競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。
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