JRA【愛知杯(G3)予想】人気のマジックキャッスル、デゼルは「バッサリ」やって問題なし!? 「GJの粗品」が狙い撃つ自信満々の本命はこれ
15日、中京競馬場では、牝馬のハンデ重賞・愛知杯(G3)が開催される。例年二桁人気の大穴が激走し、1番人気馬の惨敗で荒れるケースが多く、一攫千金を狙う穴党にとっては、垂涎のレースといえる。
昨年12月の中日新聞杯(G3)を17番人気で2着に食い込んだアフリカンゴールドをはじめ、中京芝2000mを舞台に行われた重賞は、伏兵馬の逃げ粘りが非常に目立っている。この傾向を考慮すると、逃げ馬の前残りを警戒したいところだが、今回はこれといった馬が不在。なら、先行馬を選べばいいということになるが、先行候補はどれも実績が乏しく信頼性に欠けるのが、難しいところ。
また中京開催は小休止もあったとはいえ、先月からの連続開催。そろそろ内の芝が傷み始め、外の馬場が伸びる頃合いではないだろうか。今回はある程度好位を追走できて、決め手もある馬を狙っていきたい。
そこでヒロイン候補に推奨したい「◎」が、マリアエレーナだ。
前走の新潟牝馬S(OP)では、中団からスルスルと上がっていき、残り200mで先頭に立って、後続各馬の目標にされながらも押し切った。本馬が最軽量だったとはいえ、今回対戦するソフトフルートらに完勝しており、例え同斤量でも差はさほど変わらなかったのでは、と思えるほど強いレース内容だった。
中京コースは「2-2-1-2」と好相性で、昨年3月の君子蘭賞(1勝クラス)から6戦続けて馬券圏内を確保している点も魅力的だ。
鞍上の坂井瑠星騎手も、重賞全8勝のうち2勝が中京芝2000mと得意にしている。所属厩舎のラヴユーライヴではなく、こちらを選んだ点からも勝負気配が感じられるため、好勝負を期待したい。
続く「○」は、1番人気が濃厚なアンドヴァラナウトを指名する。
荒れるレースのため、1番人気は馬券対象から外したいのが本音だが、デビュー戦から馬券圏内への好走を続けている安定感は、無視できない。2走前に初重賞を制したローズS(G2)と同じコースであることも見過ごせない。
デビュー戦から騎乗を続けていた福永祐一騎手が乗れないのは痛いが、今回の鞍上も中京を得意とする松山弘平騎手なら大きなマイナスにはならないだろう。中間の調整も順調で、馬券圏外に飛ぶ不安要素も特に見当たらないため、押さえておきたい。
「▲」は岩田望来騎手のソフトフルートとする。
この馬の魅力は何といっても今回の舞台で3戦無敗の成績を残している点だろう。当該コース3勝目を挙げた4走前のシドニーT(3勝クラス)では、昨年のエリザベス女王杯(G1)優勝のアカイイトや同3着のクラヴェルを撃破した。
前走のエリザベス女王杯ではシドニーTで破った相手に先着を許したとはいえ、本馬も4着と好走。今回は一気に相手関係が楽になる上、斤量が53キロに減るのは、美味しい以外の言葉が見つからない。
不安要素はやはり鞍上の岩田望騎手になるだろう。デビュー以来重賞未勝利が続いて、遂に連敗記録が「90」の大台へ到達。昨年88勝を挙げる活躍を見せたが、ここ一番の場面で勝負の女神から見放されている印象が強く、1着までは難しいと見て3番手評価に留めたい。
「△」はアナザーリリック、シゲルピンクダイヤ、スライリー、ラルナブリラーレと馬券妙味のある4頭に注目した。
アナザーリリックは本サイトの記事にあるように、2走前の佐渡S(3勝クラス)で負かした相手が強く、内容も優秀だった。秋華賞(G1)では崩れてしまったが、左回りに替わって2走前の再現が叶うか注目したい。
シゲルピンクダイヤは中日新聞杯で2年連続馬券圏内に入っているように、コース適性が高い。オープン馬ながらまだ1勝しかしていない勝ち味に遅いタイプだが、馬券の相手に入れておきたい1頭だ。
スライリーとラルナブリラーレは、前で粘り込みを図るレースができるタイプの馬たち。前者はG2で2着、後者は前走勝利と、実績や勢いはある。軽ハンデということで、押さえておいて損はないだろう。
人気のデゼルとマジックキャッスルの2頭は思い切って消したい。
デゼルは近走大敗が目立っていながら、2番目に重い斤量の55.5キロ。中京コースは、1回だけ走って4着と不得意ではないが、得意とも言い難い。これといった買い材料も無いため、あえて敵に回してみる。
マジックキャッスルは古馬になってもG1で好走したように、牝馬トップクラスの1頭だが、前走の府中牝馬S(G2)で15着と大きく崩れたのは気になる。敗因に体調不安説や爪の不安説が囁かれているだけに、一度様子見してみたい。
牝馬は一度崩れると立て直すのが難しいとされている。牝馬の扱いが上手い国枝厩舎とはいえ、今回ばかりは信頼度が下がるのではないか。
馬券は「◎」からで印全頭に流す馬連と、「◎」から「○」「▲」の2頭に流すワイドで勝負したい。
今年に入ってから馬券が全く当たらないため、このままでは「GJの粗品」という有難くないあだ名をつけられそうな危機に瀕しているが、そろそろ的中して、汚名返上といきたい。
(文=万☆券太)
<著者プロフィール>
元々は本命党だったが、買い間違えた馬券が超人気薄の穴馬で意気消沈していたらまさかの大的中。これに味を占めて今はすっかり万馬券の虜に……。人気馬に難癖をつけて大穴に◎を打つのも日常茶飯事。座右の銘は「買わねば当たらぬ」
PICK UP
Ranking
17:30更新- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
- 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
関連記事
JRA荒れる愛知杯(G3)だからこそ警戒したい「特注」サウスポー、波乱必至の牝馬重賞で「完全一致」の伏兵に熱視線!
JRA【愛知杯(G3)展望】「堅実派」マジックキャッスル前走大敗から「ルメールマジック」巻き返しへ、アンドヴァラナウトは同舞台で重賞2勝目狙う
JRA京成杯(G3)アライバルVSテンダンスの「カギ」は血統にあり!? 兄姉から見えてくるそれぞれの不安と強調材料
M.デムーロ「クラシックいける」も元JRA安藤勝己氏が全否定!? 評価分かれたライラックと不完全燃焼に終わったG1級ヒロイン候補の存在
JRAステラヴェローチェは「絶対的」存在なのか!? 日経新春杯(G2)大本命馬に忍び寄る「負」のスパイラル