JRA高松宮記念(G1)春G1の主役が「想定外」の急降下!? 重賞22連敗C.ルメール、川田将雅が不在でも本番前に「ズッコケ」の大ピンチ

27日、中京競馬場では春のスプリント王決定戦・高松宮記念(G1)が行われる。
昨年の優勝馬ダノンスマッシュ、昨秋のスプリンターズS(G1)を優勝したピクシーナイトの出走はないが、新たにグレナディアガーズとサリオスが参戦を予定。フェブラリーS(G1)に続く今年2度目のG1開催は、楽しみな一戦となりそうだ。
主役を務めるのは、『netkeiba.com』の単勝オッズで1番人気の支持が予想されているレシステンシア(牝5、栗東・松下武士厩舎)である。未対決のライバルも出走してくるとはいえ、昨年の春秋スプリントG1でいずれも2着に入った実績はメンバー随一。晴雨兼用タイプの馬ということもあり、雨模様の予報も問題ないだろう。
今回初めてコンビを組む横山武史騎手は、デビュー5年目の昨年にエフフォーリアとのコンビで大ブレイク。年間通じて重賞9勝の大活躍を見せ、G1・5勝はC.ルメール騎手と並ぶ最多だったのだから驚きだ。
特に有馬記念(G1)を勝利したわずか2日後に、ホープフルS(G1)を制してG1を連勝した姿に「横山武時代」の到来を予感したファンも多かったに違いない。
これから本格化していく春のG1戦線でもレシステンシア以外に、大阪杯のエフフォーリア、桜花賞のナミュール、皐月賞のキラーアビリティがスタンバイ。いずれも勝ち負けを期待できる有力馬である。

しかし、肝心の横山武騎手の調子が、一向に上がって来ていないことは少々不安だ。
三日連続の開催に沸いた先週末の中央競馬は、計20鞍に騎乗したものの、わずか2勝に留まった。少し前ならそれほど気にすることもなかったかもしれないが、ノーザンファーム系のサポートを得た今は騎乗馬の質も急上昇。依頼を受けた20頭中15頭が3番人気内という豪華なラインアップだっただけに、期待を裏切った印象の方が強くなる。
さらに2勝の内、1勝は単勝1.8倍の断然人気で2着に6馬身差をつけて圧勝したウィリアムバローズなのだから、言ってしまえば実質1勝のようなものだろう。
ちなみに以下は、ノーザンファーム四天王といわれる4人の騎手の三日間開催における成績だ。
騎手 、成績、勝率、連対率、複勝率
川田将雅 5- 6- 2- 5/18、27.8%、61.1%、72.2%
福永祐一 4- 1- 3- 8/16、25.0%、31.3%、50.0%
ルメール 3- 3- 3-12/21、14.3%、28.6%、42.9%
横山武史 2- 3- 2-13/20、10.0%、25.0%、35.0%
フラワーC(G3)をスタニングローズで制した川田将雅騎手、得意の中京で勝ち星を伸ばした福永祐一騎手に対し、C.ルメール騎手と横山武騎手の不振が、手に取るようにわかる数字となっている。
これらの成績からも察しがつくように、ルメール騎手は昨年のチャレンジC(G3)の勝利を最後に国内重賞で22連敗中の大スランプ。4勝3着1回のサウジカップデーで完全復活を思わせたものの、日本に戻った途端にまた低空飛行が続いている。
そんなルメール騎手をさらに下回ってしまったのだから、現在の横山武騎手を昨年末の絶好調時と同列に扱うには怖さがある。先述した通り、20頭中15頭が3番人気以内の馬でもあり、馬券を購入していたファンは大赤字だったかもしれない。
また、高松宮記念が行われる中京コースは2020年12月から16連敗中と得意ではないコースでもある。「中京の鬼」福永騎手とは、もはや絶望的ともいえそうな差がありそうな近況だ。
手繰り寄せたチャンスを手放さないためにも、ここは結果を残したい。
(文=高城陽)
<著者プロフィール>
大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。
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