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JRA「申し訳ございませんでした」2年目新人ジョッキー、約1年ぶりの特別戦1番人気も不可解敗戦で44戦0勝…大物ドゥラドーレスと「同配合」の期待馬がまさかのブービー負け

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JRA「申し訳ございませんでした」2年目新人ジョッキー、約1年ぶりの特別戦1番人気も不可解敗戦で44戦0勝…大物ドゥラドーレスと「同配合」の期待馬がまさかのブービー負けの画像1
松本大輝騎手 撮影:Ruriko.I

 26日、阪神競馬場で行われた牝馬限定の君子蘭賞(1勝クラス)は、ハナを奪った6番人気のヴァンルーラーが、まんまと逃げ切って優勝した。

 騎乗した藤岡佑介騎手は「溜めるよりはスムーズな競馬をしたいと考えていた。最後までしっかりと走ってくれた」と、レース後にコメント。貴重な2勝目を挙げたパートナーの走りを褒め称えた。

 その一方で、スムーズさを欠いてまさかのブービー6着に敗れたのが、1番人気に支持されたゴールドエクリプス(牝3歳、栗東・大久保龍志厩舎)と松本大輝騎手のコンビだ。

 同馬はキャリア1戦1勝ながら、初出走となった前走の未勝利戦で既走馬相手に豪快な差し切り勝ち。今回は7頭立ての少頭数で、うち1頭は未勝利馬というやや低調なメンバー構成ということもあり、単勝オッズ2.3倍と人気が集中していた。

 芝1800mのレース。前走で出遅れていたゴールドエクリプスだったが、今回も伸び上がるような格好でスタートして、1馬身ほど立ち遅れてしまう。その後、行きたがる素振りを見せたので松本騎手が手綱を引っ張ったところ、頭を上げて折り合いを欠いたような状態に……。

 徐々にポジションを下げたゴールドエクリプスは、直線入り口でほぼ最後方の絶望的な位置。大外に持ち出されて懸命に追われたが、先行した3頭が上位3着までを占める流れだっただけに、最後は前にいた1頭を交わすのが精一杯だった。

「ゴールドエクリプスは、前走で中団後ろから見事な末脚を披露していたこともあり、同じ競馬にやや固執しすぎた印象も受けましたね。全体を通しても大分チグハグなレースになってしまったと思います。

また、斤量が前回から3キロ増えていた影響も、思いのほかあったのかもしれません」(競馬誌ライター)

 精彩を欠いたレース内容だった松本騎手に対して、一部のファンから「あんな位置から届くわけない」「全然ペースが読めてない」といったコメントがレース後のSNSやネット掲示板で見られた。中には「もう乗らないでくれ」とやや厳しい書き込みもあった。

 図らずもファンから手痛い批判を受けてしまった松本騎手にしても、今回は無念の敗戦だったに違いない。

 松本騎手は父に松本達也元騎手を持つ二世ジョッキーとして、昨年3月にJRAデビュー。ここまで通算29勝を挙げているが、全て平場のレースで積み重ねたものであり、特別戦では44戦0勝と苦戦が続いている。

 今回は昨年3月に行われた淡路特別(2勝クラス)のエヒト以来、およそ1年ぶりに特別戦で1番人気馬に騎乗した。待望の初勝利のチャンスだったが、ほとんど見せ場を作れない残念な結果となった。

 なおゴールドエクリプスは、奇しくもこの日のメイン・毎日杯(G3)で1番人気に推されながらも藤岡佑騎手に逃げ切りを許したドゥラドーレスと同じ、父ドゥラメンテに母父ハービンジャーという血統だった。

 レース後「人気に応えることができなくて、申し訳ございませんでした」と謝罪のコメントを残した松本騎手。同騎手にもう一度チャンスが与えられるようであれば、次こそは勝ち切ることに期待したい。

(文=冨樫某)

<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

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