真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2017.03.21 10:05
レインボーラインが受けた30年以上続く「呪い」とは。現役屈指のオールラウンダーは「曽祖父」らの無念を晴らせるか
監修=下田照雄(栗東担当)
それは当然、ゴールドアクターが昨年末の有馬記念(G1)でサトノダイヤモンドとキタサンブラックに続く3着馬だったこと。言い換えれば、ここでゴールドアクターに勝てないようでは、この先のG1戦線で激突が避けられないサトノダイヤモンドやキタサンブラックに勝つことが非常に困難になるということだ。
ただ、それ以上にレインボーラインは昨年の「菊花賞で2着」したことで、”富と名声”を手にしたと同時に、古くから競馬界に伝わる強固な”呪い”にかかることになってしまったのだ。
その”呪い”の症状は「G1タイトルに手が届かない」という、今の前途洋々なレインボーラインにとっては最悪の内容だ。
すでに現役馬だけでもサトノノブレスが2013年秋から、サウンズオブアースが2014年秋から、それぞれ”呪い”から抜け出せずにもがき続けている。彼らはともに、レインボーラインと同じ菊花賞2着馬である。
その一方で菊花賞2着馬でありながら、その”呪い”を回避してG1を勝った馬がいる。昨年のドバイターフ(G1)で悲願のビッグタイトルを手にしたリアルスティールだ。
だが、リアルスティールが悲願を達成できたことには明確な理由がある。それは菊花賞までに同年のクラシック「皐月賞もしくは日本ダービーで、連対を果たしていること」だ。
リアルスティールは皐月賞の2着馬であり、1984年のグレード制導入以降でダイナガリバー(日本ダービー1着)、スペシャルウィーク(日本ダービー1着)、テイエムオペラオー(皐月賞1着)、ローズキングダム(日本ダービー2着 ジャパンC繰り上がり優勝)などが同様の理由で”呪い”を回避し、さらなるG1タイトルを手にしている。
しかし、実は1984年のグレード制導入以降、この”呪い”に打ち勝てた馬は1頭もいない。つまり皐月賞、もしくは日本ダービーで連対していない菊花賞2着馬はレインボーラインも含め「すべて」その後G1タイトルに手が届いていないのだ。
過去20年を遡っても、先ほど挙げた2頭を含めて下記の名馬がいる。
PICK UP
Ranking
23:30更新- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!