レインボーラインが受けた30年以上続く「呪い」とは。現役屈指のオールラウンダーは「曽祖父」らの無念を晴らせるか
先週の阪神大賞典(G2)で、単勝1.1倍という断トツ人気に恥じない競馬をしたサトノダイヤモンド。
その次代を担うスターホースを頂点とした明け4歳勢の中でも「世代屈指のオールラウンダー」と呼び声高いのが、25日の日経賞(G2)から始動するレインボーライン(牡4歳、栗東・浅見秀一厩舎)だ。
3歳春までは主にマイル路線を進み、アーリントンC(G3)で重賞初制覇。NHKマイルC(G1)でも勝ったメジャーエンブレムから0.1秒差の3着に食い込み、トップマイラーとしての高い資質を示している。
ところが初の古馬との対決となった昨夏の札幌記念(G2)で一昨年の年度代表馬モーリスとクビ差の接戦を演じたことで、この馬の未来が大きく変わった。
距離が不安視されて9番人気だった菊花賞(G1)では、サトノダイヤモンドに最後まで食い下がる堂々たる2着。続くジャパンC(G1)では6着に敗れたが、2着サウンズオブアースとは0.2秒差。シュヴァルグランやリアルスティールと接戦を演じたことで、かえって評価を高めることとなった。
あれから約4か月、古馬になったレインボーラインが日経賞から始動する。あまりの万能さ故、逆に適距離が掴みにくい存在となっているが、まずはここから天皇賞・春(G1)、宝塚記念(G1)といった古馬の王道路線を歩むこととなったようだ。
同世代の皐月賞馬ディーマジェスティや、充実著しい大器シャケトラなど好メンバーがそろった一戦。だが、大本命となりそうなゴールドアクターとジャパンCでは「クビ+クビ」というタイム差なしの競馬をしているレインボーラインにも、十分なチャンスがあるはずだ。
ただ、悲願のG1制覇に向けてレインボーラインには、何がなんでもここでゴールドアクターを叩き、日経賞を勝っておきたい「理由」がある。
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