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レインボーラインが受けた30年以上続く「呪い」とは。現役屈指のオールラウンダーは「曽祖父」らの無念を晴らせるか

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2014年サウンズオブアース、2013年サトノノブレス、2012年スカイディグニティ
2009年フォゲッタブル、2008年フローテーション、2007年アルナスライン
2005年アドマイヤジャパン、2004年ホオキパウェーブ、2003年リンカーン
2002年ファストタテヤマ、2001年マイネルデスポット、2000年トーホウシデン
1997年ダイワオーシュウ

 多くの馬がその時代の競馬を彩ったトップホースの一頭であったにもかかわらず、最終的には夢半ばで涙を呑んでいる。だからこそ、この摩訶不思議な現象は、そんな菊花賞2着馬たちの無念が呼んだ”呪い”なのではないかと古くから言われているのだ。

 牡馬三冠の中でも「強い馬」が勝つといわれている菊花賞での「2着」は、本来ならそれこそ強さの象徴であるはずだ。

 だが、サトノダイヤモンドやキタサンブラック、ゴールドシップなど菊花賞の1着馬は、その格言通りにその後もG1タイトルを上積みしているにもかかわらず、なぜ「2着」というだけで、こうもG1と縁がなくなってしまうのだろうか。

 また何の因果か、レインボーラインの母母父にあたるレインボーアンバーが、その”呪い”に打ち勝てなかった1989年の菊花賞2着馬である。だからこそ、レインボーラインには余計に曽祖父の無念を晴らしてもらいたいと思うのだ。

 無論、この”呪い”が何の根拠もない偶然であることは確かだ。だが、そんな偶然がすでに30年以上続いているのだから、さすがに無視はできない。競馬のデータとしては極めて強固な代物となっている。

 果たして、世代屈指のオールラウンダーはこの呪いに打ち勝てるのだろうか。曽祖父の無念を、そして自身の悲願を達成するためにも、この日経賞を快勝しG1戦線に明確な期待を持って挑みたいところだ。
(監修=下田照雄(栗東担当))

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