
大器サトノアーサーが毎日杯(G3)出陣! ダイヤモンド級の「衝撃」を生んだ阪神1800mで楽勝ムードも「油断大敵」な理由

昨年はスマートオーディンが、2013年には後のダービー馬キズナがクラシックへ向け大きな飛躍を遂げた毎日杯(G3)。彼らの共通点は前走で期待されながらも惨敗し、ここが巻き返しを図るきっかけの勝利となったことだ。
そんな過去の名馬に続きたいのが、彼らと同じく1番人気となることが濃厚なサトノアーサー(牡3歳、栗東・池江泰寿厩舎)だ。
7頭立てに落ち着いたこともあって単勝1倍台濃厚といった状況だが、本馬がここまで人気するのもデビュー2戦目で見せた”圧勝劇”があるからに他ならない。
デビュー戦を勝利して挑んだ昨年12月のシクラメン賞(500万下)。舞台は今回と同じ阪神の芝1800mでサトノアーサーの末脚が爆発した。大外から豪快に2着以下を3馬身半突き放し、上がり3ハロンは脅威の32.7秒を記録。
そのあまりにも凄まじいレースぶりに、同じサトノ軍団のアレスが朝日杯FS(G1)を勝った後でも「今年のサトノはアーサーが1番」と評価されていたほどである。
そして、この毎日杯の舞台は、あの時のシクラメン賞と同じ阪神の芝1800m。前走のきさらぎ賞(G3)では単勝1.4倍でまさかの2着に敗れたが、今回は敗因として挙げられている雨も心配なさそうなだけに、あの時の爆発的な末脚が発揮されるという算段だ。
この馬が同じサトノ軍団の超良血馬として、何かと比較される大先輩サトノダイヤモンドに匹敵する大器なのか。今回の毎日杯での走り如何によっては、「大混戦」と言われている今年の3歳牡馬クラシックの主役に浮上する可能性もある。
だが前走の敗戦をきっかけに、果たしてそう事がうまく運ぶかは甚だ疑問という”雑音”もじょじょに大きくなりつつある。
実際にサトノアーサーと同じように、きさらぎ賞を迎えた時点で2戦2勝だったサトノダイヤモンド。だが、その負かした相手がきさらぎ賞3着のロイカバード、チューリップ賞(G3)で4着したクィーンズベスト、若葉S(OP)で2着したナムラシングン、スプリングS(G2)2着のマイネルハニーなど、毎日杯が開催される時点で、すでに結果を残している素質馬が揃っていた。
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