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JRA天皇賞・春(G1)学ばない石橋脩に「トライアルでやれ」の鬼ツッコミ!? カラ馬以下の無気力騎乗…アイアンバローズ5着に「自分の仕掛けができていれば」

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JRA天皇賞・春(G1)学ばない石橋脩に「トライアルでやれ」の声!? カラ馬以下の無気力騎乗…アイアンバローズ5着に「自分の仕掛けができていれば」の画像1

 1日、昨年に続き今年も阪神競馬場で行われた天皇賞・春(G1)は、横山和生騎手とタイトルホルダーのコンビが7馬身差の逃げ切り勝ち。昨年の菊花賞(G1)を制した得意コースで2つ目のG1タイトルをゲットした。

「とっても嬉しいです。返し馬の雰囲気で馬の良さは感じていたので、タイトルホルダーの力を信じて僕が邪魔しないようにと思いながら乗りました」

 横山和騎手の言葉から伝わるのは、パートナーへの絶大な信頼。人馬一体の逃走劇に、詰め掛けたファンからも惜しみない歓声が沸いた。

 本人は「僕が邪魔しないように」と謙遜してみせたが、鞍上の好エスコートが7馬身差という圧勝劇を後押ししたことは間違いない。逃げたい馬としては不利な8枠16番の条件に怯むことなくハナを主張。芝3200mのマラソンレースで終始、ロスのないインコースを走れたことも勝利の決め手となっただろう。

 これに対し、3番人気に支持されたアイアンバローズ(牡5、栗東・上村洋行厩舎)と石橋脩騎手のコンビは直線で伸び切れず5着。過去10年で最多4勝の1枠という幸運を生かせないまま敗れた。

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石橋脩騎手

 レース後、石橋騎手は「すごく良い状態に仕上げてもらいました」「すごく良い競馬でした」とコメント。3番人気で5着ならそこまで悪くない着順に感じられるものの、この後に続いた言葉に不満を覚えたファンは、少なくなかったかもしれない。

 なぜなら「スタートを切って馬のリズムで折り合えばどのくらいの脚を使えるのかもやってみました」とコメント。「ディープボンドの動きに合わせて行きましたが、自分の仕掛けができていれば違ったかもしれません」と石橋騎手が振り返ったからである。

カラ馬がVルートを証明

 本番にもかかわらず、まるで脚を測ったかのようなニュアンスには、ネットの掲示板やSNSなどで「そんなのトライアルでやれ」「学ばない」という鬼のような厳しいツッコミも……。元JRA騎手の安藤勝己氏も自身のTwitterで「アイアンバローズはもう一列前で運びたかった。バテないしぶとさが持ち味やから位置取りやね」と指摘している。

 では具体的に何が不味かったのかということになるのだが、ファンから不満の声が漏れた理由には既に伏線があった。

 2走前のステイヤーズS(G2)、前走の阪神大賞典(G2)という長距離戦を連続2着していたアイアンバローズはスタミナに絶対的な自信のある馬。ただ、バテない強みがあるものの、切れる脚がないという致命的な弱点も抱えていた。

 敗れた近2戦でもゴール前の脚色が極端に鈍っていた訳ではない。どちらも長距離戦ながら、最後の直線ではスローの上がり勝負で交わされる共通点があったのだ。仮に石橋騎手が、本番前にアイアンバローズの敗因を分析できていれば、瞬発力勝負だけは避けたいと考えても不思議ではなかったはず。

 最終日の開催でも、当日の阪神はまだまだ内が伸びる馬場状態。そこへきて1枠1番というラッキーも重なったなら、ロスのない進路取りから早めに抜け出しを図る選択肢もあっただろう。

 ところが、石橋騎手は無難なスタートをこなしつつも控える競馬を選択する消極策。挙句の果てにインコースを走れるメリットを放棄して外を回してしまう有様だった。

 しかも、スタート直後に川田将雅騎手が落馬してシルヴァーソニックが、約2馬身差の2番手(記録外)に好走したのだから皮肉なものである。8枠17番のカラ馬に最内のグリーンベルトを走るソツのない“好騎乗”をされては、外を回した石橋騎手の立つ瀬がない。

 2番手から競馬したもののディープボンドに交わされた前走の阪神大賞典では、上がり3ハロンで0.6秒の差があった。それを踏まえてやや位置取りを下げた今回の天皇賞・春だったが、結局上がり3ハロンの0.6秒差は変わらず。2頭の着が3/4馬身差から約6馬身半差に広がったのは当然の結果だった。

 持ち味のスタミナを捨て、末脚勝負というスピードに懸けた石橋騎手の作戦は、あまりにも無謀だったと言わざるを得ない。そして、何よりもファンが落胆したのは「本番」のG1で、それを試してしまった主戦騎手の姿勢だ。

 2012年の天皇賞・春で3コーナーから先頭に立つ強気な競馬が功を奏し、14番人気ビートブラックで大金星を挙げたのも石橋騎手。競馬に「タラレバ」は禁物であることは重々承知しているが、あのときのような「攻めの姿勢」があれば、5着よりは上の着順に入れた可能性もあったのではないか。

 2017年の阪神JFをラッキーライラック以来、G1勝利のない石橋騎手。今回のような無策にも映る騎乗で「すごく良い競馬でした」と満足しているようでは、チャンスが遠のくばかりだ。

(文=黒井零)

<著者プロフィール>
 1993年有馬記念トウカイテイオー奇跡の復活に感動し、競馬にハマってはや30年近く。主な活動はSNSでのデータ分析と競馬に関する情報の発信。専門はWIN5で2011年の初回から皆勤で攻略に挑んでいる。得意としているのは独自の予想理論で穴馬を狙い撃つスタイル。危険な人気馬探しに余念がない著者が目指すのはWIN5長者。

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