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JRA D.レーン、C.ルメールよりも狙うべきは第三の男? 不遇の時を経て“お祭り男”から、いぶし銀にキャラ変!

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C.ルメール騎手

 近年、JRAでは短期免許で来日する外国人騎手が席巻。卓越した騎乗スキルに加えて、ノーザンファームなどの強力なバックアップもあり、G1などのビッグレースでも華々しい活躍を見せている。

 またJRA所属騎手ではC.ルメール騎手が、2017年から5年連続で全国リーディングを獲得中。特にコロナ禍以前の中央競馬はルメール騎手と短期免許で来日する外国人騎手を中心に回ってきたと言っても過言ではないだろう。

 しかし、今年はこれまでとは少し様相が変わっている。

ルメール騎手も、レーン騎手もイマイチなら……

 

 絶対的存在であったルメール騎手が重賞27連敗と大スランプ。また短期免許で来日中のD.レーン騎手も、騎乗馬のレベルの高さで31戦5勝とまずまずの成績を収めているとはいえ、同じくスポット騎乗でお馴染みのR.ムーア騎手やO.マーフィー騎手、J.モレイラ騎手のような強烈なインパクトは残せていない。

 実際に、レーン騎手が勝利した5勝の内、3勝が1番人気、残りが2・4人気で1勝ずつと、すべて上位人気馬での勝ち星となっている。先週も京都新聞杯(G2)で1番人気ブラックブロッサム、NHKマイルC(G1)では2番人気のインダストリアで共に5着と人気を裏切っていることからも、決して抜けた存在とはいえない。

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M.デムーロ騎手

 そんな中、ルメール騎手と共に外国人ジョッキー旋風の立役者として活躍したM.デムーロ騎手が存在感を発揮している。

 かつての華々しい活躍から一転、不遇の時間を過ごした同騎手。しかし、現在は昔のような派手さはなくとも、穴馬を上位に持ってくる騎乗でファンを沸かせている。

 特に印象的だったのが、12番人気マイネルファンロンを外ラチぎりぎりを走らせる大胆なコース取りで勝利に導いた昨年の新潟記念(G3)。また後の2歳女王サークルオブライフで、7番人気の低評価を覆し勝利したアルテミスS(G3)は、勝負師M.デムーロ騎手といえる好騎乗だった。さらに、先月もダービー卿CT(G3)で12番人気フォルコメンを2着、フローラS(G2)で9番人気シンシアウィッシュを3着に導いて高配当を演出している。

 そういった、人気馬以外を上位に持ってくる騎乗は数字面でも表れている。

 昨年、同騎手が重賞で馬券圏内に好走したのは16回。その延べ16頭の平均単勝オッズは10.5倍だった。同騎手の全盛期だった2017年の同オッズが4.8倍だった事を考えると、その差は歴然。それだけ人気のない馬でも馬券圏内に持ってきているという事だ。

 さらに、上位人気馬に騎乗する機会は減っているにも関わらず、重賞における勝率や連対率等は、福永祐一騎手や松山弘平騎手といったトップジョッキーと遜色なく、その腕っぷしは健在と言っていい。むしろ、騎手による過剰人気をしづらくなった今こそ、狙い時とも言える。

 数年前まではムラっけが多い印象もあった同騎手だが、今はローカル開催や人気薄での騎乗でも無心に追っている姿が印象的で、そういった姿勢が結果に表れているのかもしれない。

 そんな同騎手は今週も京王杯SC(G2)でラウダシオン、ヴィクトリアマイル(G1)でミスニューヨークに騎乗予定となっている。レーン騎手、ルメール騎手の陰に隠れがちな『第3の男』に、今こそ注目したい。

(文=椎名佳祐)

<著者プロフィール>
 ディープインパクトの菊花賞を現地観戦し競馬にのめり込む。馬券はアドマイヤジャパン単勝勝負で直線は卒倒した。平日は地方、週末は中央競馬と競馬漬けの日々を送る。

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