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 『凱旋門賞に挑んだ日本の名馬たち』と『勝利の条件』を手にする平松氏(撮影:編集部)
『凱旋門賞に挑んだ日本の名馬たち』と『勝利の条件』を手にする平松氏(撮影:編集部)平松:一括りに「外国人騎手」「日本人騎手」と言えるわけではなく、個々に上手い下手はもちろんあります。ただ、特にヨーロッパのトップジョッキーに関しては馬との「折り合い」が非常に上手だなという印象を受けますね。当然ながら競馬は「どの馬が最初にゴールするか」のスピードを競う競技ですが、長距離なら長距離で、最後の直線で脚を爆発させるために「いかにゆっくり走らせるか」が重要になってくる。これは調教などの問題にもなってきますので一概には言えませんが、競走馬の折り合いに関して、欧州で活躍する騎手は非常に優れていると思いますよ。ただ、デムーロ騎手とルメール騎手も同様ですが、毎回最高の騎乗ができるわけではないですよね。好騎乗のアベレージがどれだけ高いかの違いということでしょうか。
記者:欧州トップ騎手の実力の一端に「折り合い」があると。
平松:その点は感じますね。
記者:頻繁に欧州に遠征し、凱旋門賞などビッグレースにもよく顔を出される日本人に武豊騎手がいらっしゃいます。欧州最高峰の舞台で外国人騎手と並んでレースに出走する「日本を代表する騎手」の姿はどういった印象でしょうか。
平松:武豊騎手に関しては、遠征すると欧州の若手騎手などがアドバイスを求めてくるレベルですよ。まったく違和感なく溶け込んでいます。
記者:武騎手筆頭に日本人騎手が海外遠征し、日本にも通年免許の外国人騎手が誕生するというグローバルな流れが加速しています。デムーロ、ルメール騎手の通年での活躍は日本競馬にとっては大変大きな出来事となりましたが、今後通年免許で来日する騎手がさらに増える可能性もあるのは……。
平松:昨年はイタリアの(ダリオ・)バルジュー騎手がJRA騎手免許試験を受けましたね(一次試験で不合格)。他国と比較して日本競馬の賞金は大きな魅力ですし、日本で競馬をしたいと思う騎手も多いと思います。ただ、日本語も覚えなければなりませんし、文化にも適応しなければなりません。単に「賞金がいいから」という理由でなれるほど甘くないとは思いますよ。
記者:「郷に入れば郷に従え」という姿勢が何より大切なんですね。
(文=編集部)
平松 さとし
昭和40年2月7日、東京都出身。
昭和63年に競馬専門紙「ケイシュウNEWS」に就職。その後、2紙経た後、フリーランスに。「ケイシュウ」時代は「さとしのびっくり馬券術」、日本経済新聞で「馬事往来」、スポーツニッポンでは「平松さとしのThe Keyman」「平松さとしの直球勝負」。週刊競馬ブックで「平松さとしのクローズアップホースマン競馬人」、東京スポーツで「平松さとしの重賞サロン」、共同通信で「平松さとしのKEIBA交友録」を連載。
『凱旋門賞に挑んだ日本の名馬たち -誰も書かなかった名勝負の舞台裏-』(KADOKAWA)、『世界を制した日本の名馬たち 欧米・オセアニア編』(KADOKAWA/中経出版)など著書多数。
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