C.ホー「得意条件」で本領発揮!? 小倉参戦で分かった買い条件
今夏に香港から短期免許で来日しているC.ホー騎手。香港現役最強馬・ゴールデンシックスティの主戦を務めており、昨年4月のクイーンエリザベス2世C(G1)ではラヴズオンリーユーに騎乗し勝利を挙げている。その活躍ぶりは海を越えて日本のファンも耳にしていただけに、ホー騎手の初来日にファンからも大きな期待が寄せられていた。
その期待に応えるように、ホー騎手は来日2週目となった7日のレパードS(G3)で早々とJRA重賞初制覇を達成。7番人気の伏兵・カフジオクタゴンを勝利に導く見事な手綱さばきで日本のファンを唸らせた。
だがその一方で、来日してから2週間での勝利は先述のレパードSを含めた2勝のみ。合計22鞍に騎乗し、馬券圏内に食い込んだのは4度のみと振るっていない。平場を含めてトータルで見れば、香港の名手も苦戦気味だったといえるだろう。
だがこのホー騎手の苦戦には致し方ない面もある。ホー騎手の地元・香港にはハッピーバレー競馬場とシャティン競馬場の2場が存在するが、そのいずれも右回りコース。過去に欧州で左回りの経験があるとはいえ、ホー騎手にとって左回りの新潟コースは不慣れだったことは間違いない。
小倉参戦で分かった買い条件
先週のホー騎手は、一転して右回りの小倉に参戦。日本での騎乗も3週目であり慣れも見込めるうえに、勝手知ったる右回りへの待望の“コース替わり”。ついに香港の名手が本領を発揮するかと注目が寄せられていた。
その期待に応えるように、ホー騎手は小倉を舞台に大活躍。土・日で各1勝を挙げ、12鞍の騎乗で馬券には5度も絡むなど、新潟での苦戦ぶりが嘘のように躍動を見せた。
中でも特筆したいのが小倉記念(G3)での騎乗ぶり。当初は人気の一角であった新進気鋭の3歳馬・ピースオブエイトに騎乗予定であったのだが、斤量の関係で騎乗できなくなり、急遽伏兵のヒンドゥタイムズに乗り替わることとなった。
思わぬアクシデントに見舞われたホー騎手であったがレースでは全く戸惑う面をみせず、見事なレース運びで10番人気ながら2着に食い込んで波乱の使者となってみせた。
今週末はフレッチアで北九州記念(G3)に臨むと見込まれているホー騎手。加えて来週はWASJに参戦するため札幌での騎乗が見込まれるため、今後も右回りコースでの騎乗が続く。まさに「右回り◎」といえるホー騎手の、残り2週の日本での騎乗に要注目である。
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