
『ウマ娘』オーナー1.2億円馬が不可解「大差シンガリ」負け…春クラシックに黄色信号

21日、新潟2Rの2歳未勝利(芝1800m)は、三浦皇成騎手の2番人気ウインオーディンが中団後ろから差し切って優勝。デビュー2戦目で勝ち上がりを決めた。
三浦騎手はレース後、「エンジンが乗り切らないうちに先頭に立ったが、最後まで頑張ってくれた」と相棒を褒め称え、管理する鹿戸雄一調教師は「来週の新潟2歳S(G3)に登録はします」とコメント。
現時点で出否は未定のようだが、三浦騎手×鹿戸師×ウインのタッグは14日の関屋記念(G3)をウインカーネリアンで制しているだけに、再び新潟1600mの重賞へ出てくれば注目の1頭になるだろう。

一方で、1番人気に推されながらまさかのシンガリ9着に敗れたのが、ヤングローゼス(牡2歳、美浦・手塚貴久厩舎)と戸崎圭太騎手のコンビである。
エピファネイア産駒の同馬は、『ウマ娘』でおなじみのサイバーエージェント・藤田晋オーナーが昨年のセレクトセール1歳セッションにおいて1億2100万円(税込)で入手した期待の1頭だ。
ちなみに祖母がローズバドということで、近親にはジャパンC(G1)などG1・2勝を挙げたローズキングダムや、今年のオークス(G1)で2着に入ったスタニングローズなどがいる「バラ一族」の血統となる。
他にも活躍馬が多数いる名門一族なだけに、デビュー前から管理する手塚師が「クラシックに乗せたい」と話していたのも当然だろう。
先月16日の新馬戦は単勝1.9倍で5着に敗れたが、騎乗した戸崎騎手によると重馬場に脚を取られたとのこと。明確な敗戦理由があるうえに、叩かれた上積みも期待されたことで今回も引き続き1番人気の支持を集めた。
不可解「大差シンガリ」負け…
9頭立ての一戦。まずまずのスタートを切ったヤングローゼスは、戸崎騎手がやや気合をつけながら後方3番手を追走。3~4コーナーを回るときの手応えはそれほど悪くないようにも見えた。
最後の直線では馬群の内を選択したが、そこから伸びる気配がまったく見られず。残り400mで早々と後退していくと、ブービー8着の馬からさらに大差がついたシンガリでフィニッシュしている。
「道中の行きっぷりもそれほど良くは見えませんでしたが、まさか最後にあれだけ失速してしまうとは……。戸崎騎手もほとんど流していましたので、直線を向いたときにはもう手応えが残っていなかったのでしょう」(競馬誌ライター)
レース後にはSNSやネット掲示板などにも「どうしちゃったんだろう」「いくらなんでも負けすぎでは」「馬体に何かあったんじゃないか」といったコメントが多く寄せられた。1番人気馬がショッキングな敗戦を喫したのだから当然か。
確かに、あれだけ大きく負ければ何らかのアクシデントも心配になるところだが、問題がなさそうであれば気性面やメンタル的な部分でまだ難しいところがあったのかもしれない。
なお、勝ち馬から5秒4差の最下位に終わったヤングローゼスにはレース後、令和4年9月21日まで平地競走に出走できない「タイムオーバーによる出走制限」が課せられることに。
これにより来春のクラシックへ黄色信号が灯ったと言えなくもないが、まだ時間的な余裕は残されている。この期間を活用して立て直しに期待したいところだ。
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