
C.ルメールの意外な弱点!? 単勝1.7倍「2億円ホース」でも負の連鎖止まらず…昨年から12連敗

名手を襲う「負の連鎖」が止まらない……。
27日、札幌競馬場で行われた5Rの2歳新馬は2番人気ペリエールが優勝。2着に3馬身半差をつける圧勝で、見事なデビュー勝ちを決めた。
「繊細な一面を出していましたが、走り出すとスムーズでした」
レース後、手綱を取った福永祐一騎手がそう振り返った通り、やや課題はありながらも好位から抜け出しての完勝。勝ちタイム1分45秒7は同日に行われた1勝クラスの勝ち時計にコンマ2秒と迫る好タイムであり、今後の活躍にも期待が高まる内容だった。
その一方で、単勝1.7倍の断然人気に推されたC.ルメール騎手のユティタム(牡2、栗東・須貝尚介厩舎)は2着。金子真人オーナー所有の「2億円ホース」ということもあって注目を浴びたが、初陣を飾ることは出来なかった。
致命的だったのはスタートだ。やや立ち遅れ気味にゲートを出ると、ダッシュがつかずに中団から。ルメール騎手の手綱が激しく動いてポジションを挽回したが、このロスが響いたのか、4コーナー手前では早々に先頭へ立つも、外から押し上げてきたペリエールとの手応えの差は歴然。直線に入り必死に喰らいつこうとしたが、逆に差を広げられる完敗だった。
「2018年の米国三冠ジャスティファイの産駒として注目されていたユティタムですが、残念な結果に終わってしまいましたね。戦前、陣営が『前向きさに欠ける面がある』と課題を挙げていましたが、スタートの行き脚はまさに不安が的中した形。ルメール騎手もポジションを獲るのに苦労していましたし、あそこで脚を使ってしまいました。
ただ、3着馬は6馬身突き放していますし、今回は相手が悪かったということでしょう。陣営も『時間をかければ良くなってきそう』と話していますし、レースを使っていけば前向きさも出てくるはず。今回は大本命を裏切ってしまいましたが、決して悪い馬ではないと思います」(競馬記者)
また手綱を取ったルメール騎手にとっては、悪い流れが続く敗戦となった。
C.ルメール騎手の意外な弱点!?
今回の敗戦で、ダートにおける新馬戦は「12連敗」となったルメール騎手。昨年12月にタヒチアンダンスで勝利したのを最後に“負の連鎖”が続いている。また人気をみても、敗れた全てが1~3番人気以内の上位人気馬だったのだから深刻だ。
ちなみに、昨年のルメール騎手の新馬戦を振り返ると、芝は「17-12-10-30/69」で勝率24.6%、複勝率56.5%だったのに対し、ダートは「5-1-1-18/25」で勝率20.0%、複勝率28.0%と、芝とダートで成績に大きな差がある。
全レースを対象にすると、これほどの差はでないことから、何故かダートの新馬戦には苦戦を強いられているようだ。
今年も、オークス(G1)2着のチェッキーノを母に持つ良血ノッキングポイントや、宝塚記念デーの新馬戦を勝利したカルロヴェローチェなど、芝の新馬戦ではコンスタントに勝ち星を積み重ねているルメール騎手。
ダートでは今回が世代初の新馬戦となったわけだが、昨年から続く連敗ストップとはいかなかった。まずは悪い流れを断ち切りたいところだ。
PICK UP
Ranking
5:30更新「面白いこと教えてやるよ」横山典弘、打倒ソールオリエンスに手応えアリアリ!? 馬券に絡んだのはすべて内枠。「父兄参観」と揶揄された2年前とは一変
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
田辺裕信「2歳新馬」お断り!? 未だ騎乗ゼロに隠された真意
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 武豊命名「5爺」に激震走るナンバー3の卒業…有馬記念でメジロマックイーンを撃破、迫られる「欠員補充」の最有力候補とは
- 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
- JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……