
池添謙一「略奪愛」成功も心中複雑な三角関係!? 結果を出しても都合のいい男…C.ルメールと立ち位置の違い浮き彫り

“モテ男”ゆえの残念な現実かもしれない。
9月11日に中京競馬場で行われるセントウルS(G2)を次走に予定しているソングライン(牝4、美浦・林徹厩舎)は、C.ルメール騎手とのコンビで挑むことが分かった。
同馬は今年の安田記念(G1)を制し、秋にはブリーダーズCマイル(米G1)への参戦を視野に入れて調整中。ルメール騎手とは、2月に行われたサウジアラビアの1351ターフスプリント(G3)以来のコンビ再結成となる。
この乗り替わりの背景には、池添謙一騎手のお手馬であるメイケイエール(牝4、栗東・武英智厩舎)の存在もあるか。池添騎手自身もTwitterでメイケイエールに騎乗すると発信していたが、同じレースでお手馬が対決することは、できることなら避けたかったに違いない。
池添騎手がメイケイエールを選んだのか、ソングライン陣営から騎乗依頼が来なかったのかは定かではないが、それぞれの思い入れに関してはメイケイエールの方がやや強い可能性がある。
「略奪愛」成功も心中複雑な三角関係!?

何しろメイケイエールは、過去に福永祐一、武豊、横山典弘といったトップジョッキーが手綱を取りながらも、強過ぎる前進気勢に折り合いを欠くことが多かった馬。そんな乗り難しい馬を見事に乗りこなして、主戦騎手の座を勝ち取ったのが池添騎手だ。錚々たる腕利きたちを押しのけて“略奪愛”に成功しただけに、陣営からの信頼も厚い。
これに対し、ソングラインも安田記念を制したように、池添騎手とのコンビで結果を出しているものの、どちらかというとルメール騎手が乗れなかった場合という条件が付きまとう。今回も海外遠征を見据えている関係でルメール騎手が起用されたといえるだろう。
ソングラインを所有するサンデーレーシングは、過去に三冠馬オルフェーヴルを凱旋門賞(仏G1)に出走させた際にも、継続騎乗をアピールした池添騎手ではなく、経験豊富なC.スミヨン騎手を起用。2020年の安田記念でルメール騎手のアーモンドアイを撃破したグランアレグリアとのコンビも、主戦の騎乗可能な秋には実現しなかった。
このような過去の経緯を踏まえると、海外遠征する馬で池添騎手の起用は、可能性が低かったと考えられる。
「同世代のライバルともいえる2頭の直接対決は非常に興味深いです。個人的な憶測の域を出ませんが、陣営から望まれて主戦を任されたメイケイエールと、状況次第でいつ降ろされるか分からないソングラインという図式でしょうか。
池添騎手としては体が2つ欲しいところですが、同じレースに2頭が出走するならメイケイエールを優先したい気持ちはあるでしょうね。スプリンターズS(G1)制覇が最大目標だけに、陣営も万全の状態で出走してくるはずです」(競馬記者)
一方、ソングラインは海外遠征前の参戦で先を見据えた仕上がりが濃厚だ。勝利が最善の結果であることに変わりはないものの、メイケイエールに比べると勝負度合いは低そうである。
また、今回はルメール騎手が騎乗するソングラインだが、おそらく池添騎手との縁がなくなるわけでもないだろう。
ちょっとした三角関係ともいえそうな状況ではあるが、サンデーレーシングとしても“都合のいい男”である池添騎手の存在は心強いはず。シュネルマイスターのように、ルメール騎手の他のお手馬が同じレースに出走する際には、再び騎乗依頼があっても不思議ではない。
自身の立ち位置としては、池添騎手にも思うところはありそうだが、まずはセントウルS勝利に向けて全力で臨むだけだ。
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