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武豊、相性抜群パートナーとコンビ復活に「この馬はユタカさん専用機」の声も

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武豊騎手

 先週末に札幌競馬場で行われたワールドオールスタージョッキーズは、第1戦をメイショウツツジで制するなど、合計71ポイントを獲得した武豊騎手が優勝。賞金300万円を手にした。

 表彰式において武豊騎手は「張り合いがあってすごく充実した2日間でした」とコメント。前身のワールドスーパージョッキーズシリーズを1992年に制して以来、30年ぶりの個人優勝だっただけに喜びもひとしおだろう。

 そんなレジェンドは、今週も有力馬が複数スタンバイ。土曜の札幌2歳S(G3)はコスモス賞(OP)4着のアンテロース、日曜は小倉競馬場へ飛んでクリダームと小倉2歳S(G3)に挑む予定だ。

 そして小倉2歳Sのひとつ前、10Rに組まれている西日本スポーツ杯(3勝クラス)では、クリノドラゴン(牡4歳、栗東・大橋勇樹厩舎)と4戦ぶりにコンビを組むことが想定されている。

「この馬はユタカさん専用機」の声も

 武豊騎手とクリノドラゴンは、昨年2月の未勝利戦で初めてタッグを結成して4着。2ヶ月半の間隔が空いた次走では、後方から向正面で進出しはじめる派手なレースぶりで6馬身差の圧勝劇を演じた。

 その後もコンスタントにペアを組んでおり、コンビの通算成績は【3-1-3-4/11】。クリノドラゴンの全勝ち星が同ジョッキーの手によって挙げられていることもあってか、ネットの掲示板やSNSなどでは一部のファンから「この馬はユタカさん専用機」という声もある。

 今年4月に開催された梅田S(3勝クラス)もタッグで僅差の2着に好走。レース後には武豊騎手も「馬がだんだん良くなっている。惜しかったです」と話しており、オープン入りももはや時間の問題と思われた。

 だが、クリノドラゴンはここから足踏みが続くこととなる。

 梅田Sから中1週で阪神の甲南S(3勝クラス)に挑むも、この日は武豊騎手が東京のフローラS(G2)でマイシンフォニーに騎乗するため不在。三浦皇成騎手が代役を務めたものの、テン乗りの影響もあってか6着に敗れてしまう。

 続く三河S(3勝クラス)では武豊騎手がメイショウミカワに騎乗したことで、本馬は福永祐一騎手と新コンビを結成。前者が5着、後者は3着の痛み分けとなったが、お手馬のバッティングはレジェンドにとっても誤算だったかもしれない。

 そして前走の伊勢S(3勝クラス)では引き続き福永騎手が手綱を取ると、2番人気で10着に大敗。特にこのレースは武豊騎手が空いていたにもかかわらず、福永騎手で惨敗したこともあってか、再登板を望む声も出ていた。

「これまで堅実に走っていたクリノドラゴンでしたが、前走はダート23戦目にして初の二桁着順でした。追い込み脚質ということで展開に左右される部分もありますが、春はやや使い詰めだったこともあり見えない疲れが溜まっていたのかもしれませんね。

ちなみに2ヶ月以上の休みを挟んで臨んだレースは、過去3戦して全て3着以内に好走しています。今回は巻き返しが期待できるのではないでしょうか。好相性の武豊騎手に手綱が戻るのもプラスと思われます」(競馬誌ライター)

 ちなみに武豊騎手が2022年の初勝利を挙げた際のパートナーがクリノドラゴンだ。レジェンドは本馬についてレース後、「完勝だった。左回りもいいし、しっかりしてきたね」と高評価のコメントを残していた。

 今回の西日本スポーツ杯は右回りだが、ここを突破すればゆくゆくは中京のチャンピオンズC(G1)なども視野に入ってくるかもしれない。紆余曲折を経て再びタッグを組む人馬の走りに注目したい。

冨樫某

冨樫某

キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

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