今村聖奈に負けない将来性、ヒシミラクルが話題を独占した年に生まれたスター候補生

先週で幕を閉じた夏開催。今村聖奈騎手は新人騎手として初の小倉ターフ賞を受賞し、秋競馬でのG1騎乗の可能性も囁かれるなど、ここまで順風満帆な時期を過ごしている。女性騎手としての数々の記録も塗り替えており、今年の競馬を盛り上げている象徴的な存在と言える。
一方、競馬学校38期生の同期で今村騎手の幼なじみでもある角田大河騎手もこれに負けじと奮闘中。デビュー戦からの2連勝でスタートダッシュを決め、最注目の新人ジョッキーとしても注目を集めた。最近はすっかり今村騎手の影に隠れていたが、ここに来て調子を上げてきた。
騎手時代にG1・10勝を挙げた名手・角田晃一調教師の次男であり、兄は2歳年上の角田大和騎手と、いわば騎手界の「サラブレッド」。兄のデビュー年度勝利数(20勝)に既に肩を並べており、さらなる活躍を期待されている。
JRA通算20勝(先週終了時点)のうち7月からの小倉開催において、約2ヶ月間で10勝と怒涛の勢いで勝利を積み重ねている。特に3番人気以内の上位人気馬での騎乗成績は[7-3-1-9]で、掲示板を外したのは2回だけと抜群の安定感だ。今村騎手が今夏小倉で3番人気以内の上位人気馬に騎乗した成績は[15-10-5-32]。角田騎手が勝率・連対率・複勝率全てで上回っており、よりファンの人気に応えることが出来たと言えるだろう。
元騎手の田原成貴氏も『東京スポーツ』のYouTubeチャンネル内で「今年の新人では一番」「今村騎手の勝利数を来年抜くと思う」と語った騎乗技術は、競馬関係者からも一目置かれている。
梅おむすび風勝負服で、重賞初勝利いただきます?!
角田河騎手は、デビューから手綱を取るウメムスビ(牝2歳、栗東・新谷功一厩舎)に騎乗した4日の小倉2歳S(G3)でも善戦。13頭立てのレースでブービー人気(12番人気)ながら7着に持ってきた。
ウメムスビの父ファインニードルは新種牡馬、母のヴィオレッタにとって本馬は初仔、馬主の細川陽介氏、角田河騎手も今年デビューの新人ということもあって、細川氏が「新米チーム」と名付け、SNSでの愛情溢れる投稿がファンに親しまれている。
細川氏は投資銀行を退職後、家業であり梅の栽培や梅干製品を製造・販売する(株)紀州ほそ川を弟と二人三脚で経営。勝負服は白米×梅干×海苔とまさに梅おむすびをモチーフにしたユーモア溢れるものである。氏のSNSでは角田河騎手の名前が度々登場しており、両者の親密な関係を伺わせる。
ウメムスビの血統背景的には、母の叔父が2011年の朝日杯FS(G1)に勝利したアルフレード、叔母が2019年のフェアリーS(G3)に勝利したフィリアプーラと近親に重賞ウイナーがおり、今後の活躍次第では重賞を勝つ可能性もあるだろう。
好きな芸能人として、お笑い芸人の「ジャングルポケット」の名前を挙げた角田河騎手。父をダービージョッキーに導いてくれた名馬から名付けられたトリオの名前を挙げたあたりに、父に対するリスペクトも伝わってくる。偉大な父がヒシミラクルで天皇賞・春と宝塚記念を制した年に生まれた新星の今後に要注目だ。
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