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天皇賞・秋(G1)シャフリヤール「2000m対応できる」に疑問符!? 見え隠れする陣営の本音

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シャフリヤール 競馬つらつらより

「条件は、すごくいいと思います」

 30日に東京競馬場で行われる天皇賞・秋(G1)に向けた共同記者会見の席だった。古馬大将格のシャフリヤールを手掛ける藤原英昭調教師が、舞台となる東京2000mの適性について聞かれて、そう答えたのだ。

 共同会見らしい型通りの質問だが、シャフリヤールにおいては興味深いものだった。何故なら本馬のG1・2勝は2400mの日本ダービー(G1)であり、2410mのドバイシーマクラシック(G1)だからだ。前走、約2000m(1990m)のプリンスオブウェールズS(G1)で4着だったことも、英国の重い馬場だけが敗因でない可能性もある。

 当然、藤原調教師もその辺りは把握しており「色々なところで(レースを)経験して2000mだったり、2400mだったり、対応できるポテンシャルを持っています」と回答。つまりは2000mでも2400mとあまり遜色ないポテンシャルを発揮できるということなのだろう。

 ただ、上位人気が確実なシャフリヤールだけに2000mで割引が必要か否かを正確に知ることは、今回の天皇賞・秋を占う上で重要なファクターになるはずだ。

 その「ヒント」になりそうなのが、先週JRAが発表した香港国際競走の登録だという。

「2000m対応できる」は嘘!?

 毎年、日本からもトップホースが参戦している12月の香港国際競走。香港スプリント(G1)、香港マイル(G1)、香港C(G1)、香港ヴァーズ(G1)という4つの国際G1が1日の内に開催されるというアジア最大級の競馬の祭典だ。

「(香港国際競走の登録における)大きな特徴が、第1希望と第2希望を選択できる点です。逆に言えば、それを確認することで陣営が『よりどちらの距離に適性を感じているのか』を推測することができます。

そんな中でシャフリヤールは2400mの香港ヴァーズだけの登録。2000mの香港Cに登録がない点から推測すると、陣営は2000mよりも2400mに強く適性を感じているのかもしれませんね」(競馬誌ライター)

 もし、冒頭の藤原調教師の発言を真に受けるなら、香港Cを第2希望とする選択肢があってもいいはずだ。登録さえしていないということは、やはり2000mと2400mに大きな差を感じているということだろうか。

 またライター曰く、他の有力馬の動向もチェックしたところ天皇賞・秋攻略の有力な手掛かりを掴んだという。

「今年の天皇賞・秋は3歳馬が注目されていますが、ジオグリフとダノンベルーガは香港Cの一本に的を絞っています。このことから2400mよりも2000mに重きを置いていることは明らかで、(2000mで行われる)今回は勝負所でしょうね。結果次第ですが、この後も2400mのジャパンC(G1)ではなく、こちら(香港C)に進む可能性が高そうです。

その一方で、登録馬にイクイノックスの名前がないのは少々意外でした。こちらも次走はまだ発表されていませんが、年内に使うならジャパンCか有馬記念(G1)になりそうです。いずれにせよ、陣営は2000mでも2400mでも問題ないと考えているのかもしれません」(同ライター)

 ここまでくると、冒頭の藤原調教師の発言は「あくまで今回の舞台が2000mだから……」と考えるのは邪推だろうか。藤原調教師に限らず、競馬にはオーナーの手前ということもあって、レース前からマイナスポイントをあまり挙げたがらない風潮があるからだ。

 先日、香港ヴァーズの招待を辞退したシャフリヤールの次走が11月のジャパンCに決まった。今度は「2000mから2400mになるのはプラス」という話が聞かれるかもしれない。

銀シャリ松岡

銀シャリ松岡

天下一品と唐揚げ好きのこってりアラフォー世代。ジェニュインの皐月賞を見てから競馬にのめり込むという、ごく少数からの共感しか得られない地味な経歴を持つ。福山雅治と誕生日が同じというネタで、合コンで滑ったこと多数。良い物は良い、ダメなものはダメと切り込むGJに共感。好きな騎手は当然、松岡正海。

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