
C.ルメール、川田将雅が大本命で敗戦…混迷極まる2歳世代に救世主登場の期待
天皇賞・秋(G1)をイクイノックスが古馬相手に快勝し、改めてレベルの高さを証明した3歳世代。今週のエリザベス女王杯(G1)に出走する秋華賞馬スタニングローズや、来週のマイルCS(G1)へ向かうダノンスコーピオンなど、これからも続く秋のG1戦線でもさらなる活躍に期待できそうだ。
これに対し、来年のクラシックを視野に入れる2歳世代については、まだまだこれといった存在が見当たらない。
今年ここまで2歳世代の重賞が9レース行われたが、1番人気馬の勝利は、札幌2歳S(G3)のドゥーラのみ。先週末も東京の京王杯2歳S(G2)をオオバンブルマイが制し、阪神のファンタジーS(G3)をリバーラが制したが、いずれも10番人気の大穴が激走した大波乱に終わった。
京王杯2歳Sで1番人気に推されたロンドンプランについては、レース中に骨折していたことが判明し、全治6カ月の見込みと情状酌量の余地もあったが、ファンタジーSで1番人気だったアロマデローサは前の馬も交わせないどころか、後ろの馬からも差される完敗を喫した。
東西で立て続けに波乱が起きたこともまた、今年の2歳世代の混迷ぶりを象徴する結果だったともいえる。
それと同時にC.ルメール騎手や川田将雅騎手のお手馬が、思うような結果を残せなかったことも、より一層世代全体の頼りなさに拍車をかけているのかもしれない。
混迷極まる2歳世代に救世主登場の期待
ルメール騎手はノッキングポイントに騎乗したサウジアラビアRC(G3)を4着に敗れ、川田騎手はリバティアイランドに騎乗したアルテミスS(G3)を2着に敗れた。どちらも単勝オッズ1.4倍の大本命だったように、世代トップクラスの実力の持ち主と噂された評判馬だった。
勿論、1番人気が強いのではなく勝った馬が強いのが競馬だ。だが、今年の勝ち馬のスケールが昨年に比して、見劣りを感じてしまうのは気のせいだろうか。特にデビュー戦でJRA史上最速タイとなる上がり3ハロン31秒4をマークしたリバティアイランドの敗戦は残念である。
レース後のコメントで川田騎手も「内枠ということで人気もしているし、進路の無い競馬になってしまい、直線も待たないといけなくなりました」と悔やんだように、力負けしたとは言い切れないが、スタートで出遅れたラヴェルに後れを取ってしまったのは、気掛かりだ。
一応、今週末にはデイリー杯2歳(G2)、来週も東京スポーツ杯2歳S(G2)が控えており、新たなスター候補が登場する可能性も残されているだけに、ここまでの結果のみでレベルが低いと断言するにはまだ早い。
とはいえ、昨年の同時期にはセリフォス、ジオグリフ、イクイノックス、サークルオブライフ、ウォーターナビレラ、ナムラクレアなど、高い評価を受けた馬が複数揃っていたことも事実。ドングリの背比べのような今年の2歳世代からも、大物の登場に期待したいところだ。
PICK UP
Ranking
5:30更新「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
宝塚記念(G1)団野大成「謎降板」に関西若手のエースが関係!? 武豊の不可解な登場と突然のフリー発表…関係者を激怒させた「素行不良」の舞台裏
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- 未勝利ルーキーが「深刻理由」で乗鞍激減!?度重なる失態に師匠からはお灸、エージェントも契約解除の大ピンチ
- JRA「出禁」になったO.ペリエ「税金未払い」騒動!? L.デットーリ「コカイン使用」K.デザーモ「アルコール依存症」過去の”外国人騎手トラブル”に呆然……
- 【阪神C(G2)展望】武豊“マジック”でナムラクレア、ママコチャを破った重賞馬が待望の復帰戦! 短距離界の有馬記念に豪華メンバーが集結
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- 天才の息子・福永祐一は何故「天才」と呼ばれないのか? 「漁夫の利」に集約されたシュヴァルグランでの「決意」に落胆