「持っている」福永祐一、「持っていない」戸崎圭太で明暗、ホープフルSで狙いたいとっておきの大穴候補
冬のグランプリ有馬記念(G1)も終了したが、暮れの大一番で馬券をハズしてしまっても残されたチャンスは、まだある。28日のホープフルS(G1)と29日の東京大賞典(G1)が終わってから嘆いても遅くはない。
サッカーのワールドカップで物議を醸した日本VSスペインのゴール判定のように、最後まで諦めない姿勢が勝利を呼び込むのだ。毎度のように絶対に負けられない戦いに挑んでいる競馬ファンの熱意が大逆転へと繋がるに違いない。あ、くれぐれも馬券は自己責任で(笑)。
ということで中央競馬ラストのG1・ホープフルSを予想してみたい。
ホープフルSで狙いたいとっておきの大穴候補
2017年からG1に昇格したこともあり、勝ち馬からは18年に翌春の皐月賞(G1)を制したサートゥルナーリア、19年には無敗の三冠馬コントレイルも出た。20年の4着馬タイトルホルダーは菊花賞(G1)を勝ち、古馬になって今年の天皇賞・春(G1)と宝塚記念(G1)も優勝した。
ただ、昨年はホープフルS組よりも朝日杯フューチュリティS組に強力メンバーが集まったこともあり、1着馬ドウデュースが日本ダービー(G1)、2着馬セリフォスがマイルCS(G1)、3着馬ダノンスコーピオンがNHKマイルC(G1)を優勝した。クラシックに直結するはずの芝2000m条件のレースより、マイルG1組がハイレベルを証明したことは記憶に新しい。
一応今年の場合は、再びホープフルS組が息を吹き返しそうな予感はある。出走を予定している18頭中6頭が無敗馬で底を見せていないことも魅力だ。過去5年とはいえ、これまで1番人気と2番人気が揃って馬券圏外に飛んだことのない“お堅いレース”傾向もあるため、欲張り過ぎない程度に的中を優先したいところだ。
「◎」に選んだのは、福永祐一騎手が騎乗予定のファントムシーフ。上がり3ハロン最速をマークしたデビュー2連勝の中身も文句なし。どちらも4コーナーで好位につける優等生ぶりも信頼できる。
前走の野路菊S(OP)で2着アリスヴェリテと4着トップナイフに完勝したが、前者はアルテミスS(G3)でリバティアイランドとタイム差なしの3着、後者は萩S(L)を勝ち、次走の京都2歳S(G3)でグリューネグリーンと頭差の2着に入った。負かしてきた相手は決して楽ではなかったはずだ。
本命視の決め手となったのは、8枠18番の大外に強敵ミッキーカプチーノが入ったのに対し、ファントムシーフは最内の1枠1番。よほどの実力差でもない限り、外よりは内が有利なのが競馬だ。今の福永騎手なら内々で競馬をしたとしても、いつぞやのような“前が壁”の心配は不要だろう。コントレイルで優勝した年も2枠2番だったなら問題ない。
「○」も人気を承知の上でミッキーカプチーノ。前走の葉牡丹賞(1勝クラス)を1分59秒1の好時計で勝利したのは評価できる。一癖ある中山はコース適性を求められるが、この馬は、東京のデビュー戦を勝利しているのも強み。関東リーディング目前の戸崎圭太騎手も力が入るはず。
「▲」はガストリック。前走の東京スポーツ杯2歳S(G2)は、昨年の勝ち馬イクイノックスが有馬記念を制したように、毎年素質馬が出走するレースでもある。気になるのは、圧勝したイクイノックスやコントレイルに比して接戦だったこと。鞍上の三浦皇成騎手にしても、JRA・G1は未勝利。ここぞというときの信頼感はない。
「△」はC.ルメール騎手のキングズレインでどうか。派手さはないものの、キラーアビリティの半弟ジェイパームスをデビュー戦で勝利に導きながら、こちらに騎乗するのは興味深い。もしルメール騎手が2頭の実力を比較しての選択なら侮れない。
最後に特注として「★」にボーンイングランデを指名する。デビュー戦の時計も平凡でノーマークの存在だが、スローペースを後方からマクって押し切った内容は面白い。無欲の騎乗で後方待機策がハマれば、万馬券にも期待できるだろう。
堅い傾向のレースだけに点数は少なめに。キングズレインやボーンイングランデが食い込むようなら、豪華なおせちも手が出せそうだ。
◎ファントムシーフ
○ミッキーカプチーノ
▲ガストリック
△キングズレイン
★ボーンイングランデ
※3連単◎から1着固定で印に流して12点。3連複◎1頭軸の6点。
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