
リバティアイランドに強敵出現!? ホープフルS開催日に素質馬がデビュー勝ち… 噂のメイショウゴルシは見せ場作るも完敗

今年の中央競馬の最終日となった28日の中山開催。2歳G1・ホープフルSが行われるこの日、5R・2歳新馬でデビュー勝ちを飾ったのは、戸崎圭太騎手が騎乗したオールザタイム(牝2、美浦・国枝栄厩舎)だ。
「スタートは出たが、ムキになって走っていた。勢いでハナに行った感じ。課題はあるけど、強い内容だったと思います」
1番人気に応える勝利を振り返った戸崎騎手もまずはホッとしただろう。精神的にまだ幼いところもあって逃げる格好となったが、それでも2着馬に2馬身半の差をつけて圧勝は、素質の高さが伝わる内容である。
16頭立ての芝2000m戦。出走全馬が初めてのレースで積極的に行く馬も不在、オールザタイムも押し出されるような格好で先頭になった。「勢いでハナに行った」と戸崎騎手がコメントしたように、馬の行く気に任せる位置取りで進んだ。
ただ、ペースも落ち着き勝負どころから後続馬が追い上げるも先頭を走るオールザタイムとの手応えは十分。最後の直線を迎えても軽く馬を促すだけで、危ういシーンは一切見られなかったのだから恐れ入る。
リバティアイランドに強敵出現!?
「シャドーロールを装着しているため、多少臆病なところがあるのかもしれませんが、まずは上々の滑り出しでしょう。芝2000mのレースで1000m通過のラップは、62秒0-61秒8とほぼイーブンラップでの逃げ切り勝ちでした。
開催が進んで時計も掛かり、差し馬優勢になりつつあった馬場状態ですから、ポテンシャルの高さも感じます。時計こそ2分3秒8と遅いですが、余力のある勝ち方でしたし、それほど気にする必要はないかもしれません。やはり血統馬ですね」(競馬記者)
記者がそう話した通り、父ハーツクライ×母タイムトラベリングというオールザタイムの血統は、兄に2017年のホープフルSを優勝したタイムフライヤーのいる良血。奇しくも兄が制したG1の開催された日に、同じ芝2000mの条件で全妹がデビュー勝ちを決めた。
2歳牝馬は阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)を快勝したリバティアイランドが、他馬をリードしているものの、オールザタイムが順調に勝ち進むようなら、いずれは強敵として両馬が対決する日もあるかもしれない。
ちなみに同じ新馬戦に『ウマ娘 プリティーダービー』(Cygames)に登場する人気キャラクターであるゴールドシップの愛称「ゴルシ」が馬名に含まれているメイショウゴルシも出走していたが、こちらは10着に完敗。母系の血統的な背景を考えると、いずれはダートの短距離で頭角を現しそうな走りだった。
PICK UP
Ranking
17:30更新【ヴィクトリアマイル(G1)予想】ナミュールから6点で万馬券狙い! マスクトディーヴァは持ちタイムに不安ありで消し! 高速決着に対応できる穴馬で勝負
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「空前の競馬ブーム」巻き起こしたオグリキャップ…ぬいぐるみはバカ売れ、見学ツアーも大人気、「ビジネスチャンス」生かしたオーナーの慧眼【競馬クロニクル 第64回】
- JRA出鼻をくじかれた「16億円」の大勝負……。「神の馬」の二の舞だけは避けたい日高に朗報!? 海外からのニュースに関係者も安堵か
- 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは