GJ > 競馬ニュース > 今村聖奈「大台到達」直近1ヶ月でわずか2勝も、福永祐一超えを狙えるワケ
NEW

今村聖奈「大台到達」直近1ヶ月でわずか2勝も、福永祐一超えを狙えるワケ

【この記事のキーワード】, ,
今村聖奈「大台到達」直近1ヶ月でわずか2勝も、福永祐一超えを狙えるワケの画像1
今村聖奈騎手 撮影:Ruriko.I

 17日、中京5Rの2歳新馬戦(ダート1800m)は、今村聖奈騎手の1番人気ベンダバリラビア(牡2歳、栗東・寺島良厩舎)が直線一気の末脚で優勝した。

 8頭の少頭数で争われた一戦。今村騎手とベンダバリラビアは最内1番枠から無難にスタートを切るも、隣の馬が行く構えを見せたことで手綱を控える。道中は馬が砂のキックバックを嫌ったようで、向正面ではほぼ最後方まで下がってしまう。

 だが今村騎手がレース後「グッとくる手応えがあった」と振り返った通り、3~4コーナーの勝負どころから徐々に進出を開始。直線で大外に持ち出して加速すると、残り200mで前を行く先行勢を一気に交わし去った。

「前半1000m通過が66秒2という超がつくほどのスローペースだったため、最後方という位置取りには肝を冷やしましたが、エンジンが点火してからは凄い勢いでした。ここでは力が一枚も二枚も抜けていたのでしょう。

アジアエクスプレス産駒のベンダバリラビアは、近親に黒船賞(G3)勝ちのエイシンヴァラーやフェブラリーS(G1)4着のエイシンバッケンがいる血統。本馬も今後はダートを主戦場に活躍してくれそうです」(競馬誌ライター)

 この勝利により、鞍上の今村騎手は史上5人目となるデビュー年でのJRA50勝に到達した。

「大台到達」直近1ヶ月でわずか2勝も…

 今年3月のデビューから順調に白星を積み重ね、10月終了時点ですでに47勝まで到達。11月以降はペースダウンし、直近1ヶ月はわずか2勝に留まっていたのだが、先週に続く2週連続の勝利で無事大台に乗せることに成功している。

 ちなみにJRAの残り開催日はあと4日しかないものの、福永祐一騎手がルーキーイヤーに記録した53勝超えも十分に狙えるかもしれない。

 今村騎手のエージェントはデビュー時から元競馬ブックの小原靖博氏が務めていたのだが、先月、短期免許でR.ムーア騎手が来日すると、一度に担当できる人数の関係で今村騎手が小原氏のグループから離脱。

 すると約7ヶ月ぶりに土日の騎乗馬がすべて4番人気以下になるなど、騎乗馬のレベルが目に見えて低下。11月以降に勝ち星が落ちたのは、エージェントがチェンジした影響も大きかったのかもしれない。

 しかし、短期免許が終了したことでムーア騎手が帰国すると、今村騎手は今週からふたたび小原氏のグループに復帰を果たした。これから年末にかけて再度の手厚いサポートが期待できそうである。

「ちなみに小原氏が仲介役を務めるジョッキーたちの中でファーストドライバーである福永騎手は今月、調教師試験に見事合格したため、来年2月をもって騎手を引退することが既定路線となっています。

今村騎手はグループ内で福永騎手の後継者候補の1人でもあるため、より箔をつけるという意味においても来週以降はさらなるバックアップで『福永超え』を狙ってくるかもしれませんね」(同)

「一番お世話になっている寺島厩舎の馬で50勝を決めることができて、本当に嬉しく思います」

 大台到達についてそうコメントした今村騎手は、今月28日のホープフルS(G1)でも寺島厩舎のスカパラダイスでG1初騎乗がほぼ決定的となっている。最終日まで、このスーパールーキーから目が離せそうにない。

今村聖奈「大台到達」直近1ヶ月でわずか2勝も、福永祐一超えを狙えるワケのページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
  2. クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
  3. 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
  4. 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
  5. C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
  6. エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
  7. 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
  8. 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
  9. 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
  10. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛