姉妹揃って「D.イーガンLOVE」!? 激変の姉に続き豪脚一閃を決めた妹、英名手不在の次が試金石
8日に中京競馬場で行われた6Rの3歳新馬は、2番人気のミッキーツインクル(牝3、栗東・中内田充正厩舎)が豪快な差し切り勝ち。牝馬クラシック戦線に、また一頭の大物候補が誕生した。
15頭立て芝2000mのレース。スタートを決めたミッキーツインクルは、道中で中団よりやや後方を追走する。追い出されながら最後の直線に入ると、鞍上のD.イーガン騎手が「切れるというよりもジリジリと来ていた」と振り返った通り、徐々に先頭へ迫っていく。最後は内から断然人気のアドマイヤイルが追いすがったが1馬身競り落とした。
「最後の直線では後方から大外を回ったものの、上がり最速(33秒9)の末脚で差し切ってしまうあたり、ポテンシャルの高さを感じます。陣営からは事前に『テンからという感じではなく、しまいを生かす競馬を』と指示があったようですが、目論見通り期待に応えたイーガン騎手の手綱捌きも見事でした。この後は未定ですが、今回の勝ちっぷりを見る限り、春前にはクラシック候補の一頭に名を連ねているかもしれませんよ」(競馬誌ライター)
姉妹揃って「D.イーガンLOVE」!?
また、昨年12月から日本で騎乗しているイーガン騎手にとっては、これがJRA通算12勝目。早くも日本競馬に対応しているイギリスの名手だが、実は今回の短期免許の初騎乗となった先月10日には、ミッキーツインクルの姉にあたるロマンシングブルーを勝利に導いている。
ロマンシングブルーは1勝クラスで3戦連続2着と勝ち切れない競馬が続いていたものの、鞍上がイーガン騎手へ替わって2馬身半差の完勝。レース後には「上手くスタートを切れて、スッといい位置を取れました」「道中も折り合っていい形」とイーガン騎手から称えられた本馬だが、まるで鞍上交代で覚醒した様な激変ぶりだった。
そして今回、偶然とはいえ妹のミッキーツインクルでも見事な差し切り勝ち。この姉妹に跨った際は2戦2勝と好相性なだけに、今後も“末永いお付き合い”を願いたいところだろう。
ただ、短期免許のイーガン騎手が日本で騎乗できるのも1月末まで。ミッキーツインクルの次戦は乗り替わりとなる可能性が高そうだ。
レース後には、同馬を管理する中内田調教師から「初戦としては十分な内容。素材はいい」と高評価を受けたミッキーツインクル。姉のロマンシングブルーは昨年の忘れな草賞(L)で4着に敗れてクラシック戦線に間に合わなかったが、妹は大舞台に立つことができるだろうか。
イーガン騎手が不在となる次戦以降が、この馬にとって本当の勝負となるかもしれない。
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