今週末も「武豊」は狙い目? JRA波乱必至ハンデ重賞を射止めるポイント
昨年は三連単12万4940円で決着。中京競馬場で14日に開催される愛知杯(G3)は、ハンデ戦らしく“荒れる”というイメージが根強い重賞だ。そんな難解なレースを射止める「ポイント」に迫ってみたい。
波乱決着を見抜く「ポイント」は満載
2016年に1月の開催へ移った本レース。過去7年において勝ち馬7頭中5頭は単勝6番人気~9番人気と、10番人気以下が3着以内に3回入っている。1番人気~5番人気の成績は「2-4-3-26」。牝馬クラシック好走馬が2ケタ着順に大敗するなど、波乱の決着が目立つ。
■1番人気~5番人気「2-4-3-26」
■6番人気~9番人気「5-1-3-19」(複勝率32.1%)
■10番人気以下「0-2-1-49」
過去7年の前走別成績ではターコイズS組が複勝率36.4%、さらに6番人気~10番人気の4頭が馬券圏内に入り波乱の立役者になっている。注目したいのは、この4頭はターコイズS(G3)で5着以下だったという点。ターコイズSで0.3秒差の9着だったエリカヴィータ(牝4歳、美浦・国枝栄厩舎)を狙ってみるのも面白そうだ。
他のレースではエリザベス女王杯組が複勝率23.8%と上々の結果。秋華賞組は「1-0-0-9」と、人気を集めそうなアートハウス(牝4歳、栗東・中内田充正厩舎)にとって厳しいデータとなっている。
ハンデ戦ということで、気になるのは斤量別成績。51キロ以下は「0-2-0-21」と結果が出ておらず、55.5キロ以上が複勝率57.1%と好結果を残している。今年は負担重量の改定があって、全馬1キロ増のような状況になっているが、それでも重いハンデを課された馬を軽視するのは禁物だ。
今年も“神騎乗”を期待…武豊は狙い目?
ここまで過去7年の傾向に触れてきたが、昨年の愛知杯も「人気薄の激走」で三連単12万4940円の大万馬券が生まれている。7番人気ルビーカサブランカ(牝6歳、栗東・須貝尚介厩舎)が、重賞初挑戦で初制覇を飾る波乱決着であった。
好スタートから控えて後方インで脚を溜めた本馬。各ジョッキーが4コーナーで外を選ぶなか、鞍上の武豊騎手は内を選択して接戦を制した。この展開を読み切った“神騎乗”に対し、ファンのみならず関係者からも称賛する声があがったのは言うまでもない。
ルビーカサブランカは今年も武豊騎手と共に参戦予定。馬券圏外が続いていた本馬だが、前走のチャレンジC(G3)で2着と復活の兆しを見せている。武豊騎手も2023年のJRA開幕レース(中山1R)を勝利、先日のシンザン記念(G3)で37年連続重賞制覇&前人未到のJRA重賞通算350勝を達成と好調だ。
未だ抜群の存在感を放つレジェンドが、ルビーカサブランカを連覇に導くという結末も十分に考えられる。“神騎乗”の再来にも期待したいところだ。
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