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日経新春杯(G2)血統にエアグルーヴ、トウカイテイオーの名も入る良血馬に絶好チャンス、「崖っぷち」ジョッキーに懸かる初重賞勝ちの期待

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日経新春杯(G2)血統にエアグルーヴ、トウカイテイオーの名も入る良血馬に絶好チャンス、「崖っぷち」ジョッキーに懸かる初重賞勝ちの期待の画像1
ロバートソンキー 撮影:Ruriko.I

 先週の3日間開催が終わって、今度は重賞3鞍が組まれている今週末。例年最初のG2戦となる名物の古馬ハンデ戦、日経新春杯(G2)が15日に開催される。

 昨年のジャパンC(G1)3着馬ヴェルトライゼンデをはじめ、アフリカンゴールドやキングオブドラゴン、サンレイポケットなどG2重賞の常連のほか、明け4歳馬からは青葉賞(G2)勝ちのプラダリア、神戸新聞杯(G2)2着のヤマニンゼスト、京都新聞杯(G2)2着のヴェローナシチーなど興味深いメンバーが揃った。

 その中で人気の一角と目されているのが、ロバートソンキー(牡6、美浦・林徹厩舎)だ。ジェラルディーナが勝ったオールカマー(G2)で2着に入って以来のレースとなるが、このレースでヴェルトライゼンデに大きく先着しているほか、今回の舞台となる中京2200mでも実績があり、注目を集めている。

 この馬はパッと見でわかりにくいのだが、隠れた良血馬でもある。父ルーラーシップはキングカメハメハ×エアグルーヴの良血配合だが、実は母系もなかなかのもの。母トウカイメガミの戦績は3戦して未勝利ではあるが、母の母トウカイテネシーは名馬トウカイテイオーの全妹。それにサンデーサイレンスが配合されており、90年代日本競馬の活躍馬の血脈が集まっているのだ。

 残念ながらその良血に見合った活躍とまではいかないものの、上記のオールカマー2着のほか、神戸新聞杯ではコントレイルに0.3秒差に迫る3着と強い相手と互角に渡り合っている。実績を考えれば、今回のメンバーなら重賞初制覇も夢ではない。

 そしてロバートソンキーだけでなく、主戦の伊藤工真騎手もまた重賞初制覇がかかっている。

「崖っぷち」ジョッキーに懸かる初重賞勝ちの期待

 今年16年目を迎える伊藤騎手は、同期に三浦皇成騎手や内田博幸騎手(大井から中央移籍)がいる世代。三浦騎手や内田騎手が重賞も含め勝ち星を量産していく一方で、伊藤騎手は2年目に挙げた23勝がキャリアハイとなっており、16年以降は勝利数も一ケタと苦戦を強いられている。特に16年と17年は2勝、21年は3勝と近年は「崖っぷち」の状態だ。

 昨年までの15年間で重賞の騎乗回数はわずか52回、最高着順がまさにロバートソンキーでマークした上記のオールカマー2着で、5着以内も3回しか経験しておらず、うち2戦がロバートソンキーに騎乗してのものなので、今回はまさに千載一遇のチャンスが巡ってきたと言えるわけだ。

 昨年は伊藤騎手より年下の騎手が重賞初制覇、G1初制覇を飾ったことが目立つ1年になった。また、スーパールーキーとして注目を浴びた今村聖奈騎手のような新人が勝ち星を量産し、ベテランの域に入っている伊藤騎手のような立場の騎手が実績を挙げにくくなっている現実がある。

 とは言え、先週のフェアリーS(G3)をキタウイングで勝利した杉原誠人騎手も、実は13年目にしてようやく重賞2勝目という苦労人。杉原騎手のキタウイングは人気薄だったが、伊藤騎手のロバートソンキーは有力馬の一角である。

 やっと巡ってきたと言ってもいい、重賞初制覇のチャンスを人馬ともにモノにして、今年は大きく飛躍してほしいところだ。

ゴースト柴田

ゴースト柴田

競馬歴30年超のアラフィフおやじ。自分の中では90年代で時間が止まっている
かのような名馬・怪物大好きな競馬懐古主義人間。ミスターシービーの菊花賞、マティリアルのスプリングS、ヒシアマソンのクリスタルCなど絶対届かない位置からの追い込みを見て未だに感激できるめでたい頭の持ち主。

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