武豊・スマートレイアーのヴィクトリアマイル(G1)に「大きな声援」を送りたい理由。姉が弟の、弟が兄の「無念」を晴らす?

まったく私事で申し訳なのだが、6日の京都新聞杯(G2)で筆者はプラチナムバレットに本命を打っていた。理由はごく単純、姉のスマートレイアーが同じ京都の芝2200mの京都記念(G2)で、国際G1馬サトノクラウンの2着に食い下がった際の走りが印象的だったからだ。
京都2200mの重賞は秋のエリザベス女王杯(G1)を含めて3つしかなく、プラチナムバレットがこの舞台でもう一皮むけてくれるのではという予感は見事に的中。久々に美味しい思いをさせていただいた。だからこそ、本馬が右橈骨(とうこつ)遠位端骨折で長期休養が決定してしまったことは、個人的にも残念でならない。
特に沈痛な面持ちだったのが、これが6年ぶりの重賞勝利となった河内洋調教師だ。
騎手時代、稀代の名手として名を馳せた師が、調教師として初めての日本ダービーへの切符を掴んだ矢先の出来事に「残念やな」と落胆。『日刊スポーツ』の取材に「昨日の帰りはどうもなかったけど、今朝歩様が……」と言葉をつなぐのがやっとといった感じだったようだ。
だが、それだけに今週14日のヴィクトリアマイル(G1)に出走するスマートレイアーには、ひと際大きな声援を送りたい。
それは単純にスマートレイアーとプラチナムバレットが姉弟というだけでなく、携わる人にも深い関係があるからだ。
通算2111勝、G1競走22勝を含む重賞134勝と、かつては歴史に残る大ジョッキーだった河内調教師。2014年にはJRA騎手顕彰者として殿堂入りを果たしている。そんな河内騎手は、スマートレイアーに騎乗する武豊騎手の兄弟子でもあるのだ。
したがって、今週のヴィクトリアマイルでスマートレイアーは弟の、そして鞍上武豊騎手は兄弟子の”無念”を背負っての戦いとなる。もちろん、仮に馬主も違えば厩舎も違うスマートレイアーが勝ったところで、両頭を生産した岡田スタッドはともかく、プラチナムバレット陣営の思いが晴れることはないだろう。
しかし得てして、こういった”ドラマ”が起こるのが競馬だ。
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