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【愛知杯(G3)予想】川田アートハウスは道悪不可と見て切り!今週も特選穴馬で勝負

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 今回は今年最初の牝馬限定重賞となる難解なハンデ戦、愛知杯(G3)を予想していく。

 先週の振り返り。まずシンザン記念(G3)だが、7頭立てという少頭数の競馬で▲ペースセッティングは2着に来たものの、1着は切ったライトクオンタムで3着もノーマークのトーホウガレオン。さすがに3/7でこれだけハズレると堪える。

 一方、フェアリーS(G3)は▲→◎→○で今年最初の的中。メイクアスナッチがさほど人気しなかったのは織り込み済みだったが、キタウイングが予想に反してまったく人気していなかったのが功を奏した。唯一の重賞勝ち馬が低評価すぎて波乱となった。68150円と美味しい馬券を当てられて満足だ。

 さて、予想に戻ろう。

 15年は開催されていないので過去9年、馬券に絡んだ27頭の前走データを見ていく。20年は距離が同じで小倉での開催だったがデータに偏りはないので、同一に扱う。
エリザベス女王杯 7頭
ターコイズS 4頭
カウントダウンS(3勝クラス) 3頭
修学院S(3勝クラス)、条件戦(2勝クラス) 各2頭
秋華賞、マーメイドS、中日新聞杯 各1頭
オープン特別 3頭
条件特別(3勝クラス) 2頭
条件特別(2勝クラス) 1頭
となっている。十分な間隔が取れることでエリザベス女王杯(G1)からの転戦が最多。ほどほどにいい間隔となるターコイズS(現G3)からローテーションする馬が2番手となるが、重賞からの転戦馬は約半分。条件戦からの転戦馬も多く、軽ハンデを生かして好走するパターンが多いので前走の格とハンデは確認すべきだろう。

 続いて人気順の成績を見ていく。
1番人気 2-1-1-5
2番人気 1-1-0-7
3番人気 0-1-0-8
4~6番人気 1-3-4-19
7~9番人気 4-0-1-22
10番人気以下 1-3-3-63
となっている。1番人気が辛うじて体裁を保っている感じではあるが、近3年はすべて飛んでいるので信用しない方が無難かもしれない。数字では7番人気以下が好結果を残しているが、実際に人気薄が突っ込んでくる例が多いので、近走成績をチェックして人気薄でも拾える馬は押さえるべきだろう。

 そして、愛知杯が開催される14日の中京競馬場は雨時々曇りの予報。この予想を書いている時点では朝から雨が続くようなので、鵜呑みにはできないが重適性も考えておきたい。

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ホウオウイクセル 撮影:Ruriko.I

 これを踏まえて「◎」は6番ホウオウイクセルとしたい。

 前走は新潟牝馬S(OP)。出遅れて後方待機策。昼過ぎからの天候悪化とともに悪化した馬場の中追走、直線に入って追い出すと上がり2位のタイムで一気に伸びたものの、前にいた馬を捉えきれず2着に終わった。

 3歳春にはフェアリーS(G3)2着、フラワーC(G3)勝利とクラシックで密かな注目を浴びた本馬。ただ、いざ本番の桜花賞(G1)ではいいところなしの9着に敗れ、右後肢の故障を発症して戦線離脱。これが尾を引いたのか復帰戦の紫苑S(G3)、秋華賞(G1)ともに二ケタ着順で見せ場すら作れなかった。翌年春シーズンを全休して夏競馬で復帰するとオープン特別で5着、そして前走2着とようやく調子を取り戻しつつあると見ている。

 牝馬三冠でロクな成績を残していないにもかかわらず、重賞勝ちと連対実績が買われてハンデは見込まれてしまったが、調子を取り戻しつつあるのであれば苦にする斤量ではないので問題なかろう。また、新馬戦は重馬場で3着、前走は稍重発表だが実質的には重に近い渋った馬場で2着と重馬場適性も十分。

 翌日の日経新春杯(G2)出走のロバートソンキーについて、血統面で触れた記事が本サイトにあったが、この馬もまた生産がレイクヴィラファームということもあって、母系は純粋メジロ血統。その上2代母は名牝メジロドーベルで、父スペシャルウィークとダービー馬×オークス馬の配合。

 この馬には3歳春の実力を再び見せて欲しいという個人的な思い入れも込みで本命としたい。

「○」は人気サイドだが11番ルージュエヴァイユを挙げる。

 前走はユートピアS(3勝クラス)。前の馬が離した逃げを打ってスローペースで流れる中、中団より前で追走。直線で外から逃げ残る馬を捉えに行き、ゴール前クビ差交わして勝利した。

 いわゆる「強い4歳」世代の1頭で、デビューが遅めだったせいもあって桜花賞に間に合わず、オークス(G1)出走をかけてフローラS(G2)に参戦。3番人気に推されるも5着に敗北。オークス出走には漕ぎ着けたものの6着。秋シーズンは自己条件を連勝して無事にオープン入りを果たした。キャリア6戦で負けたのは重賞の2戦のみと、オークスでも5番人気になる程度に素質が買われていた通りに成績を残してきた。

 さすがに重賞連対実績すらないのでハンデは軽い方に実質据え置きとなったが、条件戦を連勝してきた実力は侮れない。重馬場適性についても新馬戦で稍重を勝っており、極端に渋った馬場でなければ十分こなせるだろう。人気しそうではあるが、今の勢いは侮れず対抗として挙げておく。

「▲」は穴馬だが13番アイコンテーラーを推す。

 前走は中日新聞杯(G3)。スローペースで流れる中、道中3番手を進む。直線でもいいポジションのまま上がってきたが、後ろから来た2頭に交わされ3着に終わった。

 昨年のこのレースに参戦し、5着と掲示板は確保。その後オープン戦を2戦してともに3着と好走してみせたが、その後の3戦は見せ場もなく大敗。2走前のアンドロメダS(L)で5着と復調気配を見せたところからの前走で、ようやく復活したと見ている。

 前走勝ったキラーアビリティを物差しにすると、現4歳牡馬でG1を勝った馬から0.1秒差まで粘ったのは評価できるだろう。また、前走の好走があったにもかかわらず、キャリアで好走と凡走の波が激しいこともあって、ハンデは実質据え置き。牡馬相手に好走してきただけに、牝馬限定戦となる今回は狙い目になるのではないか。

 重馬場適性にやや疑問が残るが、稍重での勝ち鞍があるのでこちらも極端な悪化がなければ期待していいのではないか。馬券妙味もあり、積極的に押さえてみたい。

「△」は人気サイドの2番マリアエレーナと10番ルビーカサブランカ、古豪1番サトノセシルの3頭を挙げる。

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マリアエレーナ 撮影:Ruriko.I

 マリアエレーナの前走は天皇賞・秋(G1)で、ハイペースで流れる中徐々にポジションを落としていき、結局4コーナーで位置していた7着に終わっている。

 正直なところ、前走については勝った馬が年度代表馬である。本馬が上がり33.5秒で来ているにもかかわらず、これで3番手以内にも入れないほどの上がり勝負だった。レースレベルが高すぎたと言え、度外視していいだろう。むしろ、2走前の小倉記念(G3)で中団より前から直線2番手からスパートし、後続を5馬身ちぎったレースを評価すべきだ。

 昨年はこのレースで始動し、2着に好走。次の京都記念(G2)と前走で着外に飛んでいるが、小倉記念で勝ったほかその前のマーメイドS(G3)でも2着に入っており、G3戦なら勝ち負けが期待できる成績を残した。

 前走は一線級の牡馬を相手に56kgで0.7秒差に踏みとどまっている。斤量の実績はないが、牝馬相手なら互角以上に戦えるのではないか。また重馬場適性も馬券圏内に走った実績があり、多少渋っても十分こなせると見ている。

 人気しそうなのと、上記のハンデに関して懸念はあるので押さえまでではあるが、外すわけにはいかないだろう。

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ルビーカサブランカ 撮影:Ruriko.I

 ルビーカサブランカの前走はチャレンジC(G3)で、ハイペースで流れるなか中団に待機。勝負所から上がっていき、直線で内からよく伸びたが前の馬を捕まえきれず2着に終わった。

 昨年のこのレースの覇者。ただ、昨年はこのレースを勝ったあとスランプに陥り、牝馬限定重賞で掲示板確保はあったものの精彩を欠くレースが続いた。そこからの前走で調子を取り戻したように見える。

 昨年に関しては出遅れグセが祟った感もあり、3走前のクイーンS(G3)では好スタートを切って4着に敗れてはいるが、着差0.1秒と健闘している。それさえなければ勝ち味には遅いが十分走る馬と言える。

 昨年の凡走続きが功を奏したか、今回は実質据え置きのハンデで、昨年からは3kg増とだいぶ増えたものの牝馬限定戦で背負った斤量であり、カンカン負けすることはないだろう。また、武豊騎手も6回騎乗で2勝3着2回となかなかの好相性。今、波に乗っているレジェンドがこの馬で勝ち負けすることは十分考えられる。

 重馬場適性もまずまずありそうなので、極端な悪化があった場合はマイナスだろうが基本的にはこなせるのではないか。懸念がなくはないので印は軽いが押さえておきたい。

 サトノセシルの前走は福島記念(G3)で、ユニコーンライオンが緩みのないペースで逃げるなか、中団より前目で追走。直線でも逃げ馬の勢いが止まらず、追いかける格好になったが、2番手まで上がってきたところでゴールとなった。

 明け7歳と牝馬にしては長く走っている馬だが、それでも昨年は勝ち星こそないものの重賞2着2回のほか、トータルで2着3回4着2回と掲示板を外さない堅実な走りを見せた。特に前走はG3重賞の常連牡馬がそろった中での2着なだけに、年齢の割に衰えがなく引き続き調子を持続させていると見ている。

 前走が評価されたのか、重賞勝ちがないにもかかわらずハンデは実質1kg増(今年から基本負担重量が全体に1kg増えたため)と見込まれた。とは言え、55kgを背負ってクイーンSで2着があるなど、気にしなければならないほどの斤量ではない。重馬場適性には若干懸念はあるが、稍重だった新馬戦・未勝利戦で2着、1着と走ってはいるので、まったくこなせないことはないはず。

 また、C.ルメール騎手が9日から騎乗を始めているが、人気馬に乗ったにもかかわらず4鞍乗って未勝利というところが懸念としてあるので、そこを割り引いての押さえとしたい。

 人気どころでは3番アートハウスと8番アンドヴァラナウトの2頭を切り。

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アートハウス

 アートハウスの前走は秋華賞(G1)で、3番手から4コーナーに入って2番手に上がっていく積極策を採ったものの、後ろから来た馬に次々と交わされ5着に終わった。

 この馬は忘れな草賞(L)勝ちからのオークス7着、ローズS(G2)勝ちからの秋華賞5着と勝負弱さが目に付く。今回は秋華賞から休養に入って、今年初戦として参戦してきた。鉄砲駆けするタイプなほか、戦績を見ると勝ち→凡走→勝ちのパターンを続けているので、これに則るとここは「勝ち」にハマるはずではある。

 しかし、良馬場しか走ったことがないのは大きな懸念としてある。無論、走ってみたらすんなりこなした、というのは考えられるのだが、その可能性に賭けるには馬が人気しすぎている。馬券妙味がないので重ならダメだろうということで切りにしたい。

 アンドヴァラナウトは秋華賞3着がある分だけアートハウスより実績上位と言えるが、こちらも重馬場適性が引っかかる。アートハウスと異なり、前走のエリザベス女王杯で重馬場を経験し、後方の位置取りのままブービー負けしている。どこまで悪化するかという程度の問題はあるが、決して得手ではないのは確か。良馬場なら買い要素しかないのだが、ここは黙って切りたい。

 ということで今回は1番、2番、6番、10番、11番、13番の6頭で3連複BOX20点勝負としたい。例によって人気サイドを押さえているが、穴馬の一発が期待できそうなだけに先週に続いて美味しい馬券にありつけることを期待したい。

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