
JRA東海S(G2)記録を目指す「武豊」にも負けない注目度? 一発の期待は飛躍を遂げたアノ騎手

通算4400勝のみならず「連敗記録」も終止符へ
8日に実施されたシンザン記念(G3)で、前人未到のJRA重賞350勝を成し遂げた武豊騎手。そんな競馬界のレジェンドは、今週末での通算4400勝達成を狙っている。その動向に熱い視線が注がれている状況だが、同時にJRAダート重賞の連敗を止められるか否かを話題にするファンも多い。
意外にも武豊騎手は、2019年フェブラリーS(G1)の勝利を最後に連敗中。こちらも気になる内容ではあるが、その記録に終止符を打ってくれそうなのが周知の間柄であるクリノドラゴン(牡5歳、栗東・大橋勇樹厩舎)だ。
22日に中京競馬場で開催される東海S(G2)に出走予定の同馬は、昨年のシリウスS(G3)で4着と善戦。続くJBCクラシック(G1)も8番人気ながら4着になるなど、地力の高さを証明した。続く浦和記念(G2)では、2馬身半差をつける強い競馬で快勝し存在感を示した。
本格化は明らかでココでは当然の主役候補。「5-1-3-5」と好相性を誇る武豊騎手とのコンビで、JRA重賞制覇を狙っている。過去10年で6勝をあげるなど「5歳馬が優勢」といったデータもあり、上位争いは必至といった印象だが……。
その一方で、同じ5歳馬の中で「高配当の使者」になり得る馬も注目を集めている。昨年、飛躍を遂げたアノ騎手の手腕に期待する声も浮上中だ。
「武豊」にも負けぬ注目度? 飛躍を遂げたアノ騎手に期待

「ヴァンヤール(牡5歳、栗東・庄野靖志厩舎)を狙いたいですね。3歳時に未勝利戦を勝てず地方に移籍しましたが、中央へカムバックしてからは8戦して1回しか掲示板を外していない堅実馬。その1回は重賞みやこS(G3)ですが、0.3秒差の6着と評価できる内容ではないでしょうか。
前走の名古屋グランプリ(G2)は、ユニコーンS(G3)勝利など重賞で活躍するペイシャエスと互角の競馬でハナ差2着。惜しくも敗れましたが、進化を感じさせてくれました。『仕上がりは問題ない』との声もありますし、さらに力が出せる状態かもしれません。
引き続き主戦の荻野極騎手と参戦できる点も好材料。荻野極騎手は同期の藤田菜七子騎手らに重賞勝ちで先を越され、悔しい思いをしていましたが、昨年ついにG1ジョッキーとなり飛躍を遂げた印象です。
しかし、今年は15戦して未勝利と苦戦中。今週にかける気持ちは強いと思いますし、中京は先週の愛知杯(G3)で初騎乗の11番人気馬で4着と好走。良いイメージを持って臨めるのは大きいでしょう。一発があっても不思議ではありません」(競馬ライター)
荻野極騎手は昨年のスプリンターズS(G1)を8番人気ジャンダルムで制覇。2着馬の追い上げを抑え、嬉しいG1初勝利を達成している。レース後は、好位からロスなく抜け出した好判断を称賛する声も浮上した。
デビューから7年で初重賞・初G1勝利を果たし、さらなる活躍が期待される荻野極騎手。上昇ムード漂うヴァンヤールと共に、東海Sでサプライズを起こすのだろうか。現段階で下位人気が予想されるだけに、激走があれば高配当の払い戻しにも期待できそうである。
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