
JRA武豊「4400勝」は重賞Vで!? 咲き乱れる女の戦い小倉第2R! 神戸新聞杯(G2)1番人気の大器登場!【1月21日、22日競馬の見どころ】

22日には中京競馬場で東海S(G2)、中山競馬場でアメリカジョッキークラブC(G2、以下AJCC)といった古馬の中距離重賞が開催される。前者はダート、後者は芝を舞台に争われる伝統のレースだけに、G1を視野に入れる有力馬たちが揃った。
いずれも注目のレースだが、何かと見どころの多い今週末ということで、簡単にではあるがまとめておきたい。
やはり、最大の注目となりそうなのは、シンザン記念(G3)を制してJRA重賞350勝という前人未到の大記録を達成した武豊騎手の動向だ。中京で騎乗する競馬界のレジェンドは土曜5鞍、日曜7鞍の計12鞍に騎乗を予定しているが、通算4400勝まで残すところあと2勝に迫っている。
なかでも日曜9R西尾特別(2勝クラス)でコンビを組むロン(牝4、栗東・石橋守厩舎)は武豊騎手も惚れ込む逸材である。前走は長期休養明けで2着に惜敗したが、「乗り味は抜群です」とパートナーの素質を再確認した様子。デビューから2戦連続でレコード勝ちした実力の持ち主だけに、ここはあっさり通過したいところ。
また、メインの東海Sで騎乗するクリノドラゴン(牡5、栗東・大橋勇樹厩舎)も注目の上がり馬だ。4歳秋まで自己条件で勝ったり負けたりを繰り返していたが、昨年9月にオープン入りしてから地力強化が著しい。
初重賞のシリウスS(G3)を4着すると、強敵相手のJBCクラシック(G1)でも4着に健闘、わずか3度目の挑戦で浦和記念(G2)を制した。ここまでの全5勝すべてに武豊騎手が騎乗しているように抜群の好相性を誇るコンビでもある。本格化を遂げた今なら勝ち負けを期待できそうだ。通算4400勝の区切りとなるメモリアルVが重賞というシーンもあるかもしれない。
神戸新聞杯(G2)1番人気の大器登場!
一方中山では、2戦無敗で挑んだ昨年の神戸新聞杯(G2)で1番人気に支持されたパラレルヴィジョン(牡4、美浦・国枝栄厩舎)が土曜のメインレース・初富士S(3勝クラス)に出走する。初重賞挑戦は7着に敗れたものの、次走の2勝クラスを2着馬に3馬身半差の圧勝で巻き返しに成功した。主戦のC.ルメール騎手を配して陣営も必勝態勢。今年の活躍を期待される1頭だ。
日曜メインのAJCCにバビットとのコンビで挑む横山典弘騎手にも、同レース最多勝更新の期待が懸かる。昨年に3番人気キングオブコージで同一重賞7勝目を挙げている得意舞台。今年勝つようなら自身2度目の連覇、最多8勝という偉大な記録となる。逃げ先行を得意とするパートナーなら、禁断の“ポツン”も心配しなくてよさそうか。
咲き乱れる女の戦い小倉第2R!
最後に採り上げたいのは今村聖奈、藤田菜七子、永島まなみ、古川奈穂ら女性騎手による2度目の直接対決が注目される小倉だ。
全員が集結していた先週末、日曜の最終レースでJRA史上初となる女性騎手4人の同一レース騎乗が実現。レースは、今村騎手(4番人気)が優勝して永島騎手が7着(5番人気)、藤田騎手が11着(11番人気)、古川騎手が13着(14番人気)という結果だった。
今週末は日曜の2Rで4人の同一レース騎乗が再現。古川騎手が土曜に中京で騎乗するものの、今村騎手が計13鞍(土曜6鞍、日曜7鞍)、藤田騎手が計6鞍(土曜3鞍、日曜3鞍)、永島騎手が計15鞍(土曜8鞍、日曜7鞍)と、3人の激突は6回も見られる。
快進撃の続く今村騎手が話題を集める中、同騎手の乗鞍を永島騎手が上回っていることにも注目したい。実力をつけた最近は人気薄で穴を開けるケースも増えており、積極的に狙ってみたい騎手だ。
PICK UP
Ranking
5:30更新「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
宝塚記念(G1)団野大成「謎降板」に関西若手のエースが関係!? 武豊の不可解な登場と突然のフリー発表…関係者を激怒させた「素行不良」の舞台裏
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- 未勝利ルーキーが「深刻理由」で乗鞍激減!?度重なる失態に師匠からはお灸、エージェントも契約解除の大ピンチ
- JRA「出禁」になったO.ペリエ「税金未払い」騒動!? L.デットーリ「コカイン使用」K.デザーモ「アルコール依存症」過去の”外国人騎手トラブル”に呆然……
- 【阪神C(G2)展望】武豊“マジック”でナムラクレア、ママコチャを破った重賞馬が待望の復帰戦! 短距離界の有馬記念に豪華メンバーが集結
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- 天才の息子・福永祐一は何故「天才」と呼ばれないのか? 「漁夫の利」に集約されたシュヴァルグランでの「決意」に落胆