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JRA福永祐一「なんでここまで言われなあかんわけ? 意味わからんわ」過去には過激なファンと舌戦の黒歴史も…「インスタ開設」に心配の声!?

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福永祐一騎手 撮影:Ruriko.I

 競馬ファンにとっては願ってもない朗報だ。

 今月一杯で騎手を引退し、3月から調教師に転身する福永祐一騎手。JRA最終騎乗となる19日の最終レース終了後にインタビューを予定し、3月4日には阪神競馬場にて引退式も行われる見込みだ。競馬から離れるわけではないが、まだまだ騎手としてトップクラスの腕前を誇る大物だけに現役続行を望むファンの声は根強い。

 その福永騎手だが、6日に自身のインスタグラムを開設した。早速、お笑いコンビ「シャンプーハット」の恋さんとのツーショット写真とともに、「齢46にして、恥ずかしながらインスタ始めることにしました。引退まであとわずかということで、応援してくれている人達に今後の予定と近況をお伝えできたらと思ってます」と投稿。その他にも共演している競馬番組や自身の引退式の情報などをファンに発信している。

 インスタの開設で関係者やファンと交流の場を用意してくれた福永騎手。調教師転身を見据えた上で積極的に情報を発信してくれるようなら有難い話だ。

 実は以前にもTwitterとFacebookで投稿を行っており、2012年の投稿を最後に放置した“黒歴史”がある。そして、SNSでの情報発信は今回が初めてではないとはいえ、一部のファンからは福永騎手がSNSを始めることを懸念する声も出ているという。

「インスタ開設」福永祐一に心配の声!?

「SNSをやっている騎手調教師、生産牧場の関係者やオーナーなどは意外に大勢います。ファンと交流する場としても有効活用しているケースも見られますし、私もちょくちょくチェックしていますよ。ですが、福永騎手の場合は不運にも“タチの悪い”ファンから絡まれただけでなく、限度を超えた誹謗中傷を受けて本人が嫌になってやめた経緯もあります。

Twitterのアカウントはまだ残っていますし、当時のツイートを見ることもできますが、福永騎手の怒りが十分に伝わる内容です。本人もネットでの誹謗中傷は、なるべく気にしないように努めていたようですが、直接送られてくると見てしまうし、それを気にしてしまうのは仕方がなかったと思います」(競馬記者)

 スポーツとしても知られる競馬だが、馬券を購入する公営ギャンブルとして開催されている側面も持つ。金銭のやり取りが含まれているだけに、騎手の乗り方次第で異なる結果になったのではないかと思われてもやむを得ないケースが存在することも確か。勿論、好騎乗を見せた場合は称賛もされるが、ファンの目に騎乗ミスをしていると映った際には、競馬場ではヤジ、ネットやSNSでは罵詈雑言を投稿されることも珍しくはない。

 福永騎手も当時、「なんでここまで言われなあかんわけ? 意味わからんわ」「命をかけて頑張ってる人間にかける言葉とは到底思えない」と応戦。「お金がかかってるから仕方のないことかもしれないけど」と歩み寄りは見せたが、「死ねとか辞めろとか言われるのはやっぱり気分の良いもんじゃない」と怒りが収まらない様子だった。この半年ほど後に「クレーマーや自分を嫌いで仕方ない人達のためにはやっていません」とし、投稿をやめている。

 競馬に限らず他の公営競技でもプロとして参加している以上、こういった攻撃に晒されることは避けられないかもしれない。

 だが、常軌を逸した内容の場合は被害者から訴訟されることもある。このような行為は決して許されるべきではないが、福永騎手も10年という冷却期間を過ぎ、今回のインスタ開設を決断してくれたのだろう。

 今度こそトラブルに巻き込まれないことを願うばかりである。

高城陽

高城陽

大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

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