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JRAフェブラリーS(G1)「カナダからの刺客」本気度MAXも……J.モレイラとのコンビ実現は困難!?

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 19日に行われる今年最初のJRA・G1フェブラリーSの登録馬19頭が発表された。

 現時点で有力視されているのは、根岸S(G3)で2着に入ったギルデッドミラーだろう。ダートではまだ底を見せておらず、近走の充実ぶりから1番人気に推される可能性もありそうだ。

 これを追うのは前哨戦でギルデッドミラーを破ったレモンポップだ。ただし、3月のドバイ遠征も視野に入っており、フェブラリーS参戦は微妙な情勢。今週中にも出否が明かされる予定だが、陣営はどういう判断を下すか。

 ダートG1未出走の2頭を追うのはG1ウイナーの5頭。ショウナンナデシコ、ドライスタウト、メイショウハリオ、レッドルゼルの4頭はいずれも地方G1を1勝ずつしているが、JRAのG1では3着内の経験がない。この4頭は期待半分、不安半分といったところか。

 そして、5頭のG1ウイナーの中で最も不気味なのが、カナダから参戦予定のシャールズスパイト(牡6歳、加・R.アトフィールド厩舎)という外国馬である。

 通算成績が「5-1-2-6/14」のシャールズスパイト。昨年4月にアメリカのメーカーズマークマイルという芝のマイルG1を勝利すると、前走のBCマイル(G1)でも2着に好走するなど、北米の芝マイル路線を中心に活躍している。

 一方で、ダートは2戦して3着、5着という結果が残っているが、ダートが全くダメというわけではない。デビュー2戦目にはダートに近いとされるオールウェザーのコースでG3を勝っており、完全な芝馬というわけではなさそうだ。

 いずれにしても日本ではほぼ無名の存在だが、陣営の本気度はかなり高いとみられる。

「フェブラリーSはジャパンC(G1)のような招待レースではないため、渡航費等の来日にかかる費用は全て自腹となります。より賞金が高いサウジへの遠征も選択肢にある中で、それでも敢えて来日するという点は注意したいですね」(競馬誌ライター)

 シャールズスパイトにとって何より心強い味方となるのは鞍上の存在だ。手綱を取るのは、日本でもよく知られるJ.モレイラ騎手。14年から18年にかけて何度も来日し、18年のエリザベス女王杯(G1)をリスグラシューで勝利するなど、JRA通算勝率は32.9%にも上る。

J.モレイラ騎手とのコンビ実現は困難!?

 ただし、モレイラ騎手の騎乗が本当に実現するのか懐疑的な声も聞こえているという。

「モレイラ騎手は、フェブラリーSの前日(18日)にカタールで騎乗予定があります。(日本より6時間遅い)時差を考えると、果たして移動が間に合うのかどうか……。メインレースの発走が日本時間22時過ぎなので、JRAが定める競馬開催日の前日21時までに『調整ルーム』に入室するというルールは守られないことになります」(同)

 本気度マックスにも映る陣営だが、来週にかけて思わぬ鞍上問題が発生するかもしれない。

中川大河

中川大河

競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

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