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【京都牝馬S(G3)展望】武豊ウォーターナビレラが始動!福永祐一は「関西ラスト重賞」…そのパートナーは

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 18日には京都牝馬S(G3)が阪神競馬場で行われる。京都競馬場が改修工事中のため、21年、22年に続き今年も仁川の芝1400mが舞台となる。

 中心は昨年12月のターコイズS(G3)で連覇を果たしたミスニューヨーク(牝6歳、栗東・杉山晴紀厩舎)だ。

 前年のターコイズSではスタートで出遅れ、道中は最後方からの競馬。これを直線一気の豪脚で差し切っての重賞初Vだった。

 一方で、連覇が懸かった前走はスタートを決めたものの、序盤は行き脚がつかず後方に置かれる展開。それでも鞍上のM.デムーロ騎手が必死に促して、2コーナーまでに中団の位置を確保した。4角では先行集団を射程に入れ、前年同様に大外を回すと先に抜け出したウインシャーロットをゴール寸前で交わしてゴールイン。中山マイルコースへの高い適性を見せつけた。

 今回は3着だったデビュー戦以来となる1400m戦へ距離を短縮。その一戦を含めて阪神コースでは「0-0-1-2」と結果が出ていない。果たしてこのコース替わりが吉と出るか、凶と出るか。鞍上を務めるデムーロ騎手の仕掛けのタイミングもポイントとなりそうだ。

 ミスニューヨークと同じく重賞を2勝しているロータスランド(牝6歳、栗東・辻野泰之厩舎)は近走不振からの脱却を目論む。

 重賞2勝のうちの1勝が昨年の当レースで、直後の高松宮記念(G1)でも惜しい2着に入り、G1でも通用する力を証明した。

 ところが、その後は安田記念(G1)で10着に敗れると、秋はスワンS(G2)6着、マイルCS(G1)8着、阪神C(G2)9着。得意としていた阪神コースで上位争いにすら加わることができず、秋競馬を終えた。

 今回は主戦の岩田望来騎手がサブライムアンセムに騎乗するため、父の岩田康誠騎手に鞍上をスイッチ。ロータスランドの闘志に火をつけ、父の威厳を示すことができるか。

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ウォーターナビレラ 撮影:Ruriko.I

 実績上位の6歳牝馬2頭をまとめて負かすとすれば、4歳のウォーターナビレラ(牝4歳、栗東・武幸四郎厩舎)だろう。

 2歳時にはデビューから無傷の3連勝を飾り、阪神JF(G1)でも3着、昨年の桜花賞(G1)ではハナ差の2着と、世代牝馬の中でも屈指のスピードを見せてきた。

 ところが、距離の壁に泣いたオークス(G1)以降は3戦連続2桁着順と苦戦中。秋華賞(G1)では鞍上・武豊騎手が「やりたい競馬はできた」と話したものの、直線失速して12着に大敗。「距離が長いのかな」というコメントを残し、短距離路線へシフトしてきた。

 4か月ぶりとなる今回は前走から一気に600mの短縮となるが、阪神1400mはナムラクレアを破ったファンタジーS(G3)と同じ舞台。あっさり重賞2勝目を手にしても不思議ではない。

 前走のターコイズSでミスニューヨークを苦しめたウインシャーロット(牝5歳、美浦・和田正一郎厩舎)にも注意が必要だ。

 デビュー戦で4着に敗れた後は13戦連続3着以内を継続中で、直近の10戦は全て連対している超堅実派。抜群に切れる脚は持っていないが、スクリーンヒーロー産駒らしい持久力勝負で真価を発揮する。今回もスタートを決めて前々で粘り込みを図りたい。初となる関西への輸送をこなすことができれば、あっさり戴冠してもおかしくない実力の持ち主だ。

 ヒメノカリス(牝6歳、栗東・池江泰寿厩舎)は、全兄にG1・2勝のアルアイン、全弟にダービー馬のシャフリヤールがいる超良血馬。デビュー2戦目で勝ち上がる非凡な才能を見せたものの、条件クラスでの下積み期間が長かった。

 特に3勝クラスに上がってからは5戦中4戦で2桁着順に低迷していたが、2走前の六甲アイランドSで2着に好走すると、続く新春Sを勝ってついにオープン入りを果たした。

 ようやくその才能を発揮し始めたところだが、サンデーレーシングの規約により今春の繁殖入りが既定路線。これが現役ラストランの予定となっている。最後にどんでん返しの重賞Vで花道を飾れるか。

 ララクリスティーヌ(牝5歳、栗東・斉藤崇史厩舎)は、オープン昇級後の3戦すべてで連対している。昇級初戦の朱鷺S(L)は8番人気で2着、続くスワンSは10番人気で2着、そして前走のキャピタルS(L)が2番人気で1着と、まさに充実一途。牝馬限定戦ならあっさり勝利しても驚けない。

 21年のチューリップ賞(G2)以来、約2年ぶりの重賞挑戦を果たすのはテンハッピーローズ(牝5歳、栗東・高柳大輔厩舎)だ。全4勝を挙げている福永祐一騎手と4戦ぶりのコンビで一発を狙う。ちなみに福永騎手はこのレースが関西圏で最後の重賞騎乗となる。

 この他には、前走の淀短距離S(L)で4着に敗れたが1番人気の支持を受けたルピナスリード(牝4歳、栗東・吉岡辰弥厩舎)、昨年の2着馬スカイグルーヴ(牝6歳、美浦・木村哲也厩舎)、13、14年のヴィクトリアマイル(G1)を連覇したヴィルシーナの娘ディヴィーナ(牝5歳、栗東・友道康夫厩舎)なども上位を窺う。

 これが現役ラストランというクラブ馬も少なくない一戦で、勝利をつかむのは果たしてどの馬か。京都牝馬Sの発走は18日の15時35分を予定している。

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