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「表に出ない裏話」で噂の若手や新人騎手をバッサリ! 今村聖奈、角田大河に比べて物足りなさも…関係者が「良いところも悪いところも」漏らしたルーキー通信簿

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 3月から6名がデビューした今年の新人騎手。1週目の開催では、田口貫太騎手の2着が最高着順だった。2週目となった先週の開催でも善戦したものの、あと一歩のところで先輩騎手に勝利を阻まれるケースも目立った。この感じなら初勝利は翌週に持ち越しかと思われた矢先、日曜中山の最終レースで小林勝太騎手が初勝利。この日、6人合計36レース目でなんとか連敗ストップに成功した。

「スタートを決めて迷わずハナを奪ったことが功を奏しましたね。今年の新人で気になっていたのは、消極的な競馬の多さでした。周りの先輩に遠慮していたのかもしれませんが、小林勝騎手は肝が据わっていましたね。

さすがは目標とする騎手に川田将雅の名前を挙げているだけのことはあります(笑)。模擬レースでも9戦4勝で総合優勝していたように腕は確か。(優秀な成績を残した卒業生に送られる)アイルランド特別大使賞も受賞しているので順当な結果とも言えるでしょう」(競馬記者)

 記者の話によると、挨拶も普通に出来る好青年だという。いつもニコニコとしているように見えて、その笑顔の中に気の強さを持ち合わせており「間違いなく騎手に向いている」と高評価だった。

 初勝利を挙げたアメトリーチェを管理する加藤士津八調教師からの評価も上々。所属先の小野次郎厩舎も調教師が騎手出身のため、ジョッキー心理なども含めてしっかりと指導する中で騎乗馬を用意している様子。このまま経験を積み重ねていけば、さらに成績を伸ばしそうだ。

「良いところも悪いところも」漏らしたルーキー通信簿

 一方、同レースで7着に敗れたのは4年目の小林脩斗騎手だ。5勝に終わったデビュー1年目に対し、2年目は17勝、3年目も15勝と好調だったが、今年は62戦で未勝利と伸び悩んでいる。関東の若手の中ではそれなりに活躍していた有望株だが、壁に当たっている印象である。

「この日唯一の騎乗馬は、中山最終の5番人気カフェベラノッテでしたが、勝ててない焦りがあったのでしょう。とにかく早めに進路を確保しようと、最終コーナーで押していった結果、惰性で外を回るようになり、その後ポッカリと空いた内から伸びた藤田菜七子騎手に交わされてしまいました。

もう少し冷静に周りが見えていれば、追い出しを待つなり、内を突くなり出来たかもしれませんね。結果が出ないと騎乗数も減ってしまうため、勝負勘が鈍ることもあるのでしょう」(同)

 また記者曰く、結果が出ない若手はどうしても、ちょっとした素行の悪さが目立ってしまうという。中には自身のSNSで会食で盛り上がった様子や、高級車に乗って爆音を流してノリノリになっている動画なども上げている者もいるようだ。世間一般の同世代に比べれば収入も多く「そういった気持ちも分からなくはない」と話しているものの、やはり競馬に対して真摯に向き合う姿勢は大事にすべきだろう。

 これに対し「愚直に頑張っている」と周囲から評価されているのは、関東の佐々木大輔騎手だ。

 とにかく真面目で、同期や若い騎手からの甘い誘いも極力断っているという。仮に行ったとしても食事程度で、本業に支障が出るような夜遊びなどには参加してないと評判だ。

「中学の成績はトップ3に入る程に優秀だったそうです。最初はトレセンでも存在感が薄かったのですが、今年は年明けの小倉、そして先週から始まった中京でも関西勢に負けじと目立っていました。ある関西の調教師からも『関東の佐々木っていう子は最近いいね』と評価されていましたよ」(同)

 今村聖奈や角田大河が既に頭角を現しつつある若手騎手だが、過去には若い頃に結果を残せても、その後に伸び悩んだり、騎乗依頼が激減して早期引退を決断した騎手も少なくない。

 ただでさえ、騎手が余っているといわれている状況だけに、若い内から気を引き締めておかないと、数年後には鳴かず飛ばずということもあり得る。華やかな世界とはいえ、少ないチャンスをしっかりとモノにしていかなければ、過酷な生存競争を生き残れないのが騎手という職業といえるだろう。

高城陽

高城陽

大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

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