
皐月賞(G1)武豊VS横山典弘「5爺」が激突! 「邪魔になった」とトップナイフ陣営からチクリ… JRA・G1最年長制覇を更新するのはどっち?

先週の桜花賞(G1)は、直線で異次元の末脚を炸裂させた昨年の2歳女王リバティアイランドが、ゴール前で粘るコナコーストを交わして桜の女王となった。規格外の走りにファンからハープスターやアーモンドアイの再来という声が上がったのも当然か。この走りが本物なら秋には最強馬争いの一角に名乗りを上げるかもしれない。
ハイレベルの熱戦が繰り広げられた牝馬の一冠目に対し、今週は牡馬のクラシックレースである皐月賞(G1)が中山競馬場で開催される。
リバティアイランドが断然人気を集めた先週とは異なり、こちらは昨年の朝日杯フューチュリティS(G1)を制したドルチェモアもホープフルS(G1)を制したドゥラエレーデも不在の混戦模様。実績的にはホープフルSと弥生賞ディープインパクト記念(G2)でともに2着のトップナイフがリードしているが、安定感こそあれども勝ち切れない、詰めの甘さはネックだ。経験豊富な主戦、横山典弘騎手の手腕が問われることになりそうだ。
武豊騎手VS横山典弘騎手「5爺」が激突!
そして、このレースには5G(爺)の2人が参戦していることも注目だ。
5Gとは武豊騎手曰く柴田善臣(56歳)、小牧太(55歳)、熊沢重文(55歳)、横山典弘(55歳)、武豊(54歳)という5人の騎手のことらしいのだが、皐月賞は横山典騎手がトップナイフ、武豊騎手はタッチウッドで参戦を予定。公私ともに仲のいい大ベテラン2人には、JRA・G1最年長制覇の偉業も懸かっている。
ちなみに現在の最年長記録は、2日の大阪杯(G1)をジャックドールで優勝した武豊騎手が保持する54歳19日。皐月賞を武豊騎手が優勝すれば自身の記録をさらに更新、横山典騎手が優勝した場合は、55歳1カ月24日での記録更新となる。

また、両者の間には前哨戦でちょっとした遺恨もあった。弥生賞で2着に敗れたトップナイフ(牡3、栗東・昆貢厩舎)だが、同レースには武豊騎手もゴッドファーザーで参戦していた。
逃げの手に出た同馬のすぐ後ろにつけていたトップナイフは、勝負どころで下がってきたゴッドファーザーを捌くのが遅れたこともあり、レース後に昆調教師が「逃げ馬が邪魔になって、追い出しのタイミングがひとつ遅れた」と武豊騎手をチクリ。力負けではなかったと反発する一幕があった。
そんな経緯のあった両者だが、皐月賞で武豊騎手がタッチウッド(牡3、栗東・武幸四郎厩舎)で参戦することは不気味に映るだろう。何しろ本馬はデビュー戦を上がり3F最速の脚で逃げ切り勝ち。前走の共同通信杯(G3)は、スタートで出遅れたにもかかわらず、道中でハナを奪って逃げていた馬である。
こちらはジャックドールを彷彿とさせるタイプでもあり、おそらく今回も積極的な競馬を試みる可能性が非常に高い。最後の直線でベテラン2人がどのような攻防を繰り広げるかにも注目したいところだ。
遡ること25年前の皐月賞では、単勝1.8倍の大本命に推された武豊騎手のスペシャルウィークをセイウンスカイで撃破した横山典騎手。戦前のインタビューでは「いつも武豊ばかりじゃ面白くないだろ?」と盛り上げただけでなく、本番でも有言実行してみせた。
トップクラスの人気を誇る「5爺」の2人が、最年長G1制覇の偉業を懸けて争う今年の皐月賞。衰え知らずのレジェンドたちなら、インが有利といわれた桜花賞で掟破りの大外一気を決めた川田将雅騎手に引けを取らない、華麗な手綱捌きを見せてくれるはずだ。
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