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武豊はG1に騎乗しなかったが、マイルG1を2勝した名牝ノースフライト

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 23日、2年半ぶりの再開となる京都競馬場に舞台を戻してマイラーズC(G2)が開催される。

 今年はNHKマイルC(G1)の勝ち馬、シュネルマイスターが復権をかけて出走するほか、昨年の覇者ソウルラッシュや初重賞を狙うジャスティンスカイ、中長距離路線からマイルに舵を切ったガイアフォースといったキタサンブラック産駒2騎の参戦など、見どころのあるレースになりそうだ。

 こちらの記事でマイラーズCの過去についていろいろ触れられているが、G2格付けされているだけあって、勝ち馬の名前も錚々たるもの。古くは初代マイル王とも言えるニホンピロウイナーをはじめ、連覇を果たしたダイタクヘリオス、短距離G1で3勝を挙げた名牝ニシノフラワー、名マイラーであり名中距離馬だったダイワメジャーなどの名前が並ぶ。

 今回は1994年の勝ち馬、“マイルの女王”ノースフライトを紹介していこうと思う。

 ノースフライトは世代としては二冠牝馬ベガと同世代の牝馬である。ただ、デビューが4歳(当時表記)5月と極端に遅かったせいもあって牝馬クラシックには間に合わなかった。

 そして、ノースフライトの戦績を確認していただければわかるが、11戦の短いキャリアの間でデビュー戦こそ西園正都騎手(現調教師)が手綱を取っているが、それ以外は武豊騎手と角田晃一騎手(現調教師)が半分の5戦ずつ手綱を取る主戦2名体制で走っていた。

 未出走戦(現未勝利戦)と500万下条件(現1勝クラス)を連勝、900万下条件でつまずくも、秋のエリザベス女王杯(G1)出走を狙って府中牝馬S(G3・当時)に出走。ただ、500万下と900万下で乗っていた武豊騎手は、同日の京都で開催されていた京都新聞杯(G2)でマイヨジョンヌに騎乗のため、角田晃騎手にバトンタッチ。軽ハンデを生かして楽勝し、賞金を加算してエリザベス女王杯への出走を叶える。

 エリザベス女王杯も武豊騎手はベガに騎乗するため、引き続き角田晃騎手が騎乗。ベガが春のような完調でなかったことも事実だが、ホクトベガの強襲に遭って3着。この2着に潜り込んだのがノースフライトだった。

 エリザベス女王杯後は再び武豊騎手に手綱が戻り、牝馬限定重賞を連勝。そして迎えたのがマイラーズCだった。

 94年は中京の芝1700mで開催される変則開催となったが、ノースフライトは重賞連勝の勢いを買われて単勝1.8倍の1番人気。続いて金杯(現京都金杯、G3)3着ほか中距離重賞を勝っていた実績からネーハイシーザーが2.9倍で2番人気。前走日経新春杯(G2)を4着に敗れていたものの、金杯(同上)2着のマーベラスクラウンが離れた7.2倍の3番人気となっていた。

 レースは外枠のマイネルヨースがハナを主張して先頭、2番手にネーハイシーザーがつけて、その後ろにケイウーマンとノースフライトという並びで進む。4コーナーで逃げ馬がポジションを下げた一方、ノースフライトが先頭に立って直線に向くと内のエルウェーウィンとの叩き合いになり、凌いだところで後ろからマーベラスクラウンが強襲してきたが、ゴール前の接戦を凌ぎきって勝利を挙げた。

 ノースフライトはこれで重賞4勝目、このレースで負かしたマーベラスクラウンは後にジャパンC(G1)を勝ち、エルウェーウィンは朝日杯3歳S(G1・現朝日杯FS)の勝ち馬、4着に入ったネーハイシーザーは後に天皇賞・秋(G1)を勝っているなど、思えば強豪揃いのレースで値千金の勝利をもぎとった。

 これで安田記念(G1)へ弾みがついたのだが、安田記念は1番人気に推されたスキーパラダイスに騎乗するため武豊騎手から再び角田晃騎手へバトンタッチ。マイラーズCを勝って重賞3連勝を決めていた割に5番人気と人気はなかったが、後方からの追い込みを決めてG1制覇。角田晃騎手にG1・2勝目をプレゼントした。

 結局、この後スワンS(G2)とマイルCS(G1)と戦うが武豊騎手に手綱が戻ることはなく、マイルCSも制して角田晃騎手はこの年G1・2勝目を挙げることとなった。

 結果、ノースフライトの大一番はすべて角田晃騎手が騎乗して結果を残し、もう一人の主戦、武豊騎手はその舞台を整えただけで、マイルG1を2勝した名牝に騎乗していたにもかかわらず、そのどちらにも騎乗していないという巡り合わせだった。

 安田記念では1番人気に推されながらも5着、マイルCSでは3番人気のフジノマッケンオーに騎乗しチャンスはあったはずだが、マイル女王とスプリント王サクラバクシンオーに阻まれ3着に終わった武豊騎手にとっては、皮肉な結果だったといえるだろう。

GJ 編集部

GJ 編集部

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