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「密かに期待して」佐々木主浩オーナーもびっくり!? 単勝224.9倍ディヴィーナ、母の血覚醒…あわやのスターズオンアース食い
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14日に東京競馬場で行われた春の女王決定戦・ヴィクトリアマイル(G1)は、4番人気のソングラインが勝利。昨年の安田記念(G1)に続くG1・2勝目を飾り、改めて東京・芝1600mの適性の高さを見せつけた。
良馬場開催とはいえ、レース中にも小雨が降る難しい馬場コンディション。過去10年で5度の10万馬券超えのあるヴィクトリアマイルだが、終わってみれば2着に昨年の覇者ソダシ、3着には1番人気スターズオンアースと今年は本命サイドの決着となった。
これで4年連続、三連単が5万馬券以下になる平穏決着。2015年には三連単2070万5810円という歴史的大波乱があり、荒れるG1として有名なヴィクトリアマイルだが、近年は手堅いレースとなっている。
だが、それはあくまで表面上の話なのかもしれない。一つボタンをかけ違えれば、たちまち大波乱になることを証明したのが、15番人気ながら4着に好走したディヴィーナ(牝5歳、栗東・友道康夫厩舎)だ。
母の血覚醒…あわやのスターズオンアース食い
ここ2走は京都牝馬S(G3)で10着、阪神牝馬S(G2)で12着。さらには昨年のヴィクトリアマイルでも11着に大敗と、単勝224.9倍は仕方のない評価に思えたディヴィーナ。しかし、最後の直線で外に持ち出されると、鞍上のM.デムーロ騎手が「直線に向いて『勝った』と思った」と一瞬夢を見るほどの切れ味を発揮。上がり3ハロン最速となる33.1秒の末脚で、最後は上位3頭を追い詰める大健闘だった。
また、レース直後のTwitterでは、勝ったソングラインと共に「ディヴィーナ」がトレンド入り。ネット上の競馬ファンからも「ヴィルシーナの血が騒いだ?」「ここで来るのかよ!」「出走してることさえ知りませんでした」「何度レース観ても、なんで来たのかわからない」など、驚きの声が続々……。
2013年、14年のヴィクトリアマイルを連覇したヴィルシーナを母に持つディヴィーナだが、まさかここに来てその血が“騒ぐ”など誰が予想できただろうか。
「驚きました。追い切りの動きはよかったんですけど、前走もよかったので……。(ディヴィーナの)友道調教師が『調教とレースが噛み合えば、いい競馬ができてもいい』と言っていたのを思い出しました。
デムーロ騎手にとっても会心のレースだったと思いますし『凄く頑張ってくれた』と相棒を褒めて称えていましたね。最後の直線の脚は、まさに母譲り。結局は1馬身差をつけられましたが、3着スターズオンアースらを飲み込みそうな勢いでした。オープンクラスに上がってから苦戦していましたが、これが良いきっかけになればいいですね」(競馬記者)
また、単勝224.9倍の15番人気が示す通り、ほぼ誰からも期待されていなかったディヴィーナだが、本馬のオーナーで元メジャーリーガーの佐々木主浩氏は密かに狙っていたようだ。
『うまスクエア』で自身が連載する『大リーグボール22号』では「人気は全くありませんが、多少、渋るぐらいの馬場も向いている」と雨が降ればチャンスが広がることを示唆。「高配当を演出することを密かに期待しています!ミルコ頼んだぞ!」と力が入っていたようだ。
![「密かに期待して」佐々木主浩オーナーもびっくり!? 単勝224.9倍ディヴィーナ、母の血覚醒…あわやのスターズオンアース食いの画像2](/wp-content/uploads/2023/10/Ruriko.I_20230416_mirukodemuuro_139.jpeg)
「勝負所で外を回った分か、甘くなってしまいました。小柄ですが、能力のある良い馬です」
レース後、そう相棒を称えたデムーロ騎手だが、この結果ならオーナーに胸を張って報告できるのではないだろうか。惜しくも馬券的中とはならなかった佐々木オーナーだが、配当よりも大きなものを手にしたに違いない。
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