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【日本ダービー】武豊だけでなく藤田菜七子でも調教師の「粋な計らい」が炸裂!? 「騎乗停止処分唯一の生存者」にチャンス到来、実現すれば女性騎手初の快挙も

【日本ダービー】武豊だけでなく藤田菜七子でも調教師の「粋な計らい」が炸裂!? 「騎乗停止処分唯一の生存者」にチャンス到来、実現すれば女性騎手初の快挙もの画像1
武豊騎手 撮影:Ruriko.I

 5番人気ソーダズリングに騎乗したオークス(G1)で8着に敗れた武豊騎手。レース後のコメントでは「道中は折り合いもついて良い感じ」だったが、直線に入ると失速したことに対しては、「結果的に距離が長過ぎる」と振り返った。姉マジックキャッスル、兄ソーヴァリアントが中距離重賞を制しているだけに、府中の芝2400mは過酷な条件だったのかもしれない。

 残念ながらジャックドールで制した大阪杯(G1)に続くG1・2勝目はお預けとなってしまったが、今週末の日本ダービー(G1)には皐月賞(G1)で3着に入ったファントムシーフに騎乗予定。本馬が未勝利の中山から共同通信杯(G3)を制している東京へと舞台が替わることは歓迎だろう。既に歴代最多となるダービー6勝を手にしたレジェンドだが、7勝も視野に入ってくる。

 その武豊騎手だが、先週は日曜東京の7Rで三岡陽オーナーの所有馬チャールストンに騎乗。9番人気で7着という結果に終わったが、武豊騎手の騎乗を熱望したオーナーは、「夢のような時間」を過ごせたことに喜びを隠せない様子だった。

 当初、チャールストンを新潟と東京のどちらに出走させるか迷っていた三岡オーナーに「ニシノ」「セイウン」の冠名で知られる西山茂行オーナーから「府中で!」という声が掛からなければ新潟で出走させていたというだけに、「縁とは不思議です」と振り返っていた。

 その一方で注目したいのは、三岡オーナーと武豊騎手の間を取り持った格好となる小桧山悟調教師の存在である。武豊騎手の起用を打診した三岡オーナーに「無理です」と即答しつつも、想定外のサプライズをプレゼントしてみせた小桧山師だが、今週は藤田菜七子騎手にも“粋な計らい”があったという。

実現すれば女性騎手初の快挙も

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藤田菜七子騎手 撮影:Ruriko.I

 69歳ということもあり、来年で定年を迎える小桧山師にとって、今年が最後のダービーとなる訳だが、『競馬ブック』赤塚俊彦氏の説明によれば「女性騎手で頑張ってきたし、ダービーに乗れるチャンスがあるならって馬主さんにも理解もらったから」と管理馬のトーセントラムに藤田騎手の起用を発表している。

 現在はフルゲート18頭に対し、除外対象の19番目のため、出走するには回避馬が出る必要があるものの、実現するようなら女性騎手として初めてダービーに騎乗することになるようだ。

 デビュー当初は「乗れる女性騎手」として注目された藤田騎手だが、近年は苦戦が続いており、最近は今村聖奈騎手や永島まなみ騎手など、後輩の女性騎手の活躍が話題になることも増えてきた。

 しかし、先日には開催日における不適切な通信機器の使用が発覚し、対象の若手騎手に対して騎乗停止処分が科された。これにより、現在JRAに所属している6名の女性騎手で、唯一処分対象にならなかった藤田騎手に対するファンの評価も相対的に爆アガり中。再浮上を期待される藤田騎手は、競馬史の1ページに名を刻むチャンスを手にすることができるだろうか。

高城陽

高城陽

大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

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