
日本ダービー(G1)サトノアーサーは池江厩舎勢ダービー3頭の中でも「別格」!? 皐月賞1、2着馬を「コテンパン」にする底知れない潜在能力

近年はサトノダイヤモンド、サトノラーゼン、トーセンホマレボシ、オルフェーヴルなど毎年のようにダービー好走馬を輩出し続ける池江泰寿調教師。今年も皐月賞で華麗なワンツーを決めたアルアイン、ペルシアンナイトが世代NO.1の称号目指して順調にスタンバイしており、2011年以来2度目のダービー制覇へ期待は高まるばかりだ。
だが、すでに世代トップクラスの実力を証明している2頭以外にも、彼が密かに期待を寄せている「影の逸材」がいる。それこそが、毎日杯2着から異色の直行ローテで臨むサトノアーサー(牡3、栗東・池江泰寿厩舎)だ。
名伯楽が実績十分の僚馬を差し置いて高い評価を与える真の理由は、デイリースポーツのサイト上に記されたコメントからはっきり伝わってくる。
「3頭のなかで一番舞台適性があるし、一番能力も高い。調教では、アルアインもペルシアンも、アーサーにこてんぱんにやられていますから。まあ、それは調教の話であって、競馬にはいろんな要素がありますけどね」
過去の調教履歴を確認すると、確かにサトノアーサーは併せ馬の形を取った追い切りで2頭に楽々先着した経験がある。池江師が「こてんぱんに」という特筆すべき表現を使うのもうなずけるところだ。
もちろん、調教で抜群の動きを見せていても、本番でその潜在能力を100%発揮できるかどうかはまた別の話。追い切りの時計がいかに素晴らしくとも、競馬場に行くと意外と勝ち切れない馬は少なくない。彼もコメントの中で「調教の話であって」と断りを入れているように、実際のレースにそのまま直結するとは限らないのだ。
その証拠といってはなんだが、昨年10月のデビュー後全4戦の実績は、お世辞にも超一流馬のそれとは言いがたい。新馬戦は現在500万下クラスの相手に辛くも同着。2戦目のシクラメン賞こそ2着にコンマ6秒差をつける圧勝を収めたものの、続くきさらぎ賞→毎日杯はどちらも追い込んで届かずという歯がゆい結果に終わっている。果たして池江師の広げた大風呂敷をどこまで信じていいものか…馬券を買う側からすれば判断に迷うところではある。
PICK UP
Ranking
5:30更新巷に出回る川田将雅「長距離苦手説」をデータで検証、阪神大賞典(G2)で気になる「13年未勝利」の課題…リーディングジョッキーの意外な過去
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 武豊の次に「上手い」のはアキヤマ!?「世界No.1」のR.ムーア騎手が「上手な日本人騎手」として武豊騎手の次に挙げた”意外”な名前
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……
- 「オグリキャップ負けた」が話題となった宝塚記念…悲運の鞍上は武豊と同世代、勝ち馬の騎手は後に競馬界から追放のショック【競馬クロニクル 第60回】
関連記事
C.ルメール騎手レイデオロと共に「悲願」のダービー制覇へ……フランスから日本に来た名手のあまりにも数奇な運命が結ぶ「8年越し」のドラマ
ダービーは武豊騎手も驚くダンビュライトの「大変身」に期待!? 「切れない男」が歴史的変身を遂げたエイシンフラッシュと似た匂い
ダービーでデムーロに「捨てられた」悲しきペルシアンナイト……新コンビ戸崎圭太騎手とともに「2つの意味」で雪辱に燃える大一番!
日本ダービー(G1)は「隠れ肉食系」松山弘平アルアインに注目!? 皐月賞馬と2冠を狙う若手のホープが”草食系”をやめた2つの「きっかけ」
日本ダービー(G1)アドミラブルは「キャリア23年間で1番」オグリキャップ級の最高傑作が「未勝利馬」に遅れてもまったく気にならない理由