
アイドルジョッキー「セクハラ・パワハラ疑惑」に続き「大ケガ」克服も、復帰後は「40連敗」の大不振…苦戦の理由は?
兵庫県の園田競馬に所属する佐々木世麗騎手が不振に喘いでいる。
「現状左膝の骨折、左膝の靭帯損傷、両足の肉離れ、左肩の肉離れをしています」
佐々木騎手が自身のTwitterにそう綴ったのは、今年1月下旬のこと。同騎手は1月10日のレース中に落馬負傷し、左膝の骨を折るなど重傷を負い、長期間の休養とリハビリ生活を送っていた。
ケガが癒え、レースに復帰したのは落馬から約5か月後の今月7日。復帰初戦でいきなり1番人気の有力馬に騎乗し、快気祝いの絶好チャンスをもらったが、結果は5着。5か月ぶりの実戦でいきなり勝てるほど、勝負の世界は甘くなかった。
佐々木騎手はその後もコンスタントに騎乗機会を得ているが、まだ実戦感覚がつかめないのか、馬券圏内に入ったのは復帰2日目に3着が1回あるだけ。戦列復帰後は「0-0-1-39」という試練に直面している。
しかし、佐々木騎手が試練に直面するのはこれが初めてではない。
復帰後は「40連敗」の大不振…苦戦の理由は?
「佐々木騎手は、そのキュートなルックスも相まって兵庫のアイドルジョッキーとして、21年に騎手デビュー。初年度にいきなり87勝を挙げる大活躍を見せました。ですが、2年目の昨年は年初に体調不良という理由で突如休養入り。それまで頻繁に更新していた佐々木騎手のツイートもぱたりとストップしたため、ファンからは心配の声が上がっていました。
事態が動いたのは昨年の2月上旬。名門・新子雅司厩舎から現在所属する中塚猛厩舎への移籍が発表されたんです。佐々木騎手と時期を同じくして新子師のツイートも途絶えていたことなどもあって、佐々木騎手に対する“セクハラ・パワハラ疑惑”が噂される事態に発展しました(兵庫県競馬組合はこの疑惑を否定)」(競馬誌ライター)
結局、真偽のほどは明らかにならなかったが、佐々木騎手は移籍後も奮闘。前年の87勝から勝ち鞍はほぼ半減したが、それでも47勝を挙げた。そして迎えた勝負の3年目は、1月2日の今年初騎乗で勝利を挙げる幸先のいいスタートを切っていた。
ところが、その8日後に先述した落馬負傷に見舞われ、復帰後は40連敗と苦しんでいる。昨年までに比べて馬質が悪くなっている面も当然あるが、やはり5か月の休養を強いられたケガがパフォーマンスに響いているとみるのが妥当だろう。
「騎手にとって下半身は非常に重要です。特に負担がかかりやすい膝は生命線ともいえる箇所。佐々木騎手はTwitterで左膝のケガ(骨折と靭帯損傷)を明かしていましたが、箇所が箇所だけにやはり簡単には100%の状態には戻りきっていないのかもしれません」(同)
JRAの田辺裕信騎手も『サンケイスポーツ』に連載中のコラム『ゆる~い話』で「騎手をはじめとする馬乗りには腰やひざへの負担が大きいといわれます。実際、乗っているときには、アブミにつま先をかけて、衝撃をひざで受けています」(2016年2月24日)と、膝への負担が大きいことを明かしている。
復帰からまもなく1か月を迎える兵庫のアイドルジョッキー。どのようにしてこの苦境を乗り越えるのか。まずは1日も早く今年2勝目を手中に収めたいところだ。
PICK UP
Ranking
5:30更新「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
宝塚記念(G1)団野大成「謎降板」に関西若手のエースが関係!? 武豊の不可解な登場と突然のフリー発表…関係者を激怒させた「素行不良」の舞台裏
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- 未勝利ルーキーが「深刻理由」で乗鞍激減!?度重なる失態に師匠からはお灸、エージェントも契約解除の大ピンチ
- JRA「出禁」になったO.ペリエ「税金未払い」騒動!? L.デットーリ「コカイン使用」K.デザーモ「アルコール依存症」過去の”外国人騎手トラブル”に呆然……
- 【阪神C(G2)展望】武豊“マジック”でナムラクレア、ママコチャを破った重賞馬が待望の復帰戦! 短距離界の有馬記念に豪華メンバーが集結
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- 天才の息子・福永祐一は何故「天才」と呼ばれないのか? 「漁夫の利」に集約されたシュヴァルグランでの「決意」に落胆