「世界の強豪」たちが来襲する夏の札幌開催!秋にはフランスの若き天才女性騎手も来日の噂…WASJや札幌記念で「G1級」の盛り上がりに期待
先週末の開催で終了した函館競馬のリーディングジョッキーに輝いたのは、デビュー2年目の若手・佐々木大輔騎手。春の新潟開催では戴冠目前に失速し、猛チャージをかけた菱田裕二騎手に敗れたが、今回は単独トップの18勝で逃げ切った。2020年から昨年まで3年連続でリーディングを獲得していた横山武史騎手は14勝で2位に終わった。
最終週は未勝利に終わったものの、新潟開催から大きな成長もあった。プレッシャーでチグハグな競馬を見せた新潟とは違い、気持ちの切り替えができていたようで、いい意味での余裕も感じられた。
同期に今村聖奈騎手や角田大河騎手といった注目度の高いライバルもいた中、9勝に終わったルーキーイヤーに比して格段に存在感を発揮しつつある。
佐々木騎手の著しい成長を目にした一部の記者から、早くも横山武騎手の再来という声も出始めたほどで、スマートフォンの不適切使用の発覚により、30日間の騎乗停止処分が課せられたライバルを一歩リードした格好だ。この調子ならいずれは重賞初勝利やG1初騎乗という機会も訪れるのではないか。
ただ、函館の勢いを繋げたい佐々木騎手ではあるが、札幌開催の場合は一筋縄ではいかない可能性が高いという。
秋にはフランスの若き天才女性騎手も来日の噂
「札幌ではワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)の開催や札幌記念(G2)も控えているため、勝ち負けを期待できそうな馬の確保に苦しみそうです。年間リーディング奪回を目論むC.ルメール騎手も函館記念(G3)を技ありの好騎乗で制したように、モチベーションも上がっていました。
既にC.ホー騎手の来日も発表され、その他にもJ.モレイラ騎手やU.リスポリ騎手など、トップクラスの外国人騎手とパイの取り合いを避けられません。現在、水面下で20人くらいが申請を出していて、JRAも選定に頭を悩ませているそうです。2年目の佐々木騎手にとっては厄介な相手となる一方で世界レベルの技術を学べる機会になりそうです」(競馬記者)
また、記者の話によると秋以降になるかもしれないが、フランスの若き天才女性騎手のM.ヴェロンも短期免許の申請を行っているという。
さすがにここまで希望者が多いと、同時期に取得可能な騎手の人数制限の関係もあり、1人の騎手に2ヶ月や3ヶ月交付ではなく、2週間や3週間のように比較的短期間の交付が主流となるかもしれない。
いずれにしてもハイレベルな戦いを見られることはファンにとって朗報の上に強力なライバルを迎え撃つJRA所属の騎手にも大きな刺激となるはず。G1開催のない夏競馬ではあるが、WASJや札幌記念で「G1級」の盛り上がりを期待できそうだ。
PICK UP
Ranking
23:30更新- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
関連記事
快進撃続く若手に「横山武史の再来」の声!? C.ルメールすらリーディングを後押し、関係者が「ブレイク必至」と認めた逸材が急成長
D.レーン「将来は注目されるジョッキーに」2年目新人が武豊参戦の函館で大暴れ! 同期の今村聖奈、角田大河ら「失速」から大逆転の若武者
今村聖奈、角田大河ら「自滅」の裏で勢力図に変化!急成長のダークホースが見せた存在感…前年「一桁勝利」から大逆転の注目株とは
「単勝262.8倍」シンガリ16番人気馬が大激走で今年のJRA最高払戻金額を記録! 来年のダービーウィークでも要警戒?
今村聖奈、永島まなみらの「戦線離脱」でローカル開催に異変…存在感発揮した若手と名伯楽に見込まれた「元有望株」の評価が赤丸急上昇