
「レジェンドに褒めてもらえて光栄」武豊と初タッグ、「藤田菜七子信者」のアノ個人馬主がJRA特別戦初勝利!

23日、札幌競馬場で行われた10R・大倉山特別(2勝クラス、ダート1700m)は、9番人気シルバーブレッド(牡4歳、栗東・石坂公一厩舎)が勝利。3か月ぶりの実戦で3勝クラスへの昇級を決めた。
「とても乗りやすい馬です。器用さもありますし、小回りの1700mも合っていたと思います」
レース後、シルバーブレッドを褒めたたえたのは今回が初めてのコンビだった武騎手である。
外目7枠12番から五分のスタートを切ったシルバーブレッドと武騎手。レース序盤は無理をせず、馬なりでちょうど中団馬群の7~8番手を追走した。
レースが動いたのは2コーナーを回って向正面に入ってから。後方にいた岩田康誠騎手のキョウワウォールが外からマクリ気味に進出すると、シルバーブレッドを一気に交わして先団へと取り付いていった。
ここで武騎手は岩田康騎手の誘いに乗ることはせず、ジッと我慢。ワンテンポ遅らせて、進出を開始したのは3コーナー付近だった。
「向正面に入ってすぐに岩田康騎手の馬に外から交わされましたが、そこで動かなかったのは武騎手の好判断だったと思います。直後に1番人気パーティーベルの横山武史騎手も岩田康騎手を追うように進出していきましたが、武騎手はそのタイミングで進出。相手はパーティーベルと見ていたのでしょう。
最後は抜群の手応えで4コーナーを迎えると、早め先頭に立ち、そのまま押し切る強い競馬でした。このクラス(2勝クラス)で2戦連続2桁着順だった馬を見事な勝利に導いた武騎手の手腕が光りましたね」(競馬誌ライター)
そんな武騎手の好騎乗に「上手く乗ってくれました」とツイートしたのは、シルバーブレッドを所有する犬塚悠治郎氏だ。同氏はこれまで一口馬主としてアーモンドアイやグランアレグリア、フィエールマンといった、そうそうたる名馬たちに出資してきたことでも知られる“強運の持ち主”でもある。
犬塚氏は16年に個人馬主の資格を取得。これまでJRAで25頭をデビューさせているが、その中には藤田菜七子騎手に乗って貰うために約3000万円で競り落としたという馬もいるというほど、“藤田菜七子信者”としてもファンの間では知られている。
そんな犬塚氏が武騎手とタッグを組んだのは実は今回が初めて。
「武さんはレース後に『凄く乗りやすい馬です。またぜひお願いします』と言ってました」と再タッグの“約束”を取り付けたことを明かし、「レジェンドに褒めてもらえて光栄です」ともツイート。JRA通算19勝目は嬉しい特別戦初勝利でもあった。
犬塚氏は早速、シルバーブレッドを30日の札幌10R・ポプラS(3勝クラス)に登録。馬の状態次第では連闘も視野に入っているようで、再び武騎手とのコンビ結成を願っているに違いない。
PICK UP
Ranking
5:30更新JRA元騎手・藤田伸二氏の「引退理由」を日本経済新聞が痛烈批判!?「木を見て森を見ない典型」と述べた騎手リーディングの本質とは
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
JRA最高獲得賞金・テイエムオペラオー「行方不明」の実態。DQNファンの度重なる”異常行動”にゴールドシップやオグリキャップなど被害続々……
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- JRA高松宮記念(G1)浜中俊「もういいでしょ」若さ故の過ちから4年! 苦い経験を活かす絶好のチャンス、「被害者」武豊から託されたレシステンシアと重なるアノ馬
- 【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- 武幸四郎騎手に横山典弘騎手が「絶叫」!? 武豊騎手が明かしたアノ復活劇でのエピソードに見る、弟のキャラクター