古川奈穂が不可解「降板劇」に発奮!? 「流れに乗っていきたい」1か月ぶり勝利は意地の逃げ切り!
5日、札幌競馬場で行われた5Rの2歳新馬(芝1200m)は、キズナ産駒のアスクアイルビゼア(牡2歳、栗東・矢作芳人厩舎)が逃げ切り勝ち。レース後にはさっそく管理する矢作調教師が、次走に9月3日のすずらん賞(2歳OP)に向かうことを明かした。
「イレ込みがありましたが、返し馬でガスが抜けて落ち着きました。ゲートは周りと一緒ぐらいでしたが、物見をしないと聞いていたので出していきました」
レース後、そう答えたのは鞍上を務めた古川奈穂騎手だ。「切れるというよりは、じわじわ粘りこむ形で頑張ってくれました」と、最後まで抜かせなかった愛馬へ労いの言葉をかけた。
「前後半3ハロンが35秒8-35秒8。まさに絶妙な逃げでしたね。最後は内を突いたゴールデンスイープに交わされたかと思いましたが、なんとかハナ差でしのぎ切りました。
実は、古川奈騎手はアスクアイルビゼアの半姉キムケンリアンとも何度かコンビを組み、2回2着はありましたが、勝利に導くことができませんでした。それだけに、この日の勝利は感慨深いものがあったかもしれません。廣崎オーナーにも、良いアピールになったと思います」(競馬誌ライター)
アスクアイルビゼアを所有する廣崎利洋オーナー(名義は廣崎利洋HD)といえば、古川奈騎手を重用することで知られ、先週日曜のクイーンS(G3)に出走したグランスラムアスクでは鞍上に重賞初挑戦のチャンスをプレゼントしていた。
しかし、グランスラムアスクは逃げて条件戦を2連勝しており、今回もハナを切るとみられたが、この日は行きっぷりが今一つ。終始中団の外々を回らされる厳しい競馬となり、最下位に惨敗した。
不可解「降板劇」に発奮!?
これが原因かどうかは分からないが、その数日後、古川奈騎手とグランスラムアスクを巡ってある不可解な出来事が起きた。
「先週木曜日(3日)に、グランスラムアスクが古川奈騎手とのコンビで17日に門別で開催されるブリーダーズゴールドC(G3)に向かうことがJRAから発表されました。
古川奈騎手にとっては、初の交流重賞ということもあって各スポーツ紙も一斉にそれを報じましたが、翌日には鞍上が坂井瑠星騎手に変更されたことが改めてJRAから発表されました」(同)
コンビ継続で交流重賞への挑戦が発表された翌日に“降板”の憂き目に遭った古川奈騎手。この日のアスクアイルビゼアでの逃げ切りVは、それを発奮材料にした面もあったかもしれない。
約1か月ぶりの中央での勝利にレース後、「流れに乗っていきたいです」と前を向いた古川奈騎手。次走予定のすずらん賞でも、アスクアイルビゼアの鞍上を託されることになるのだろうか。
PICK UP
Ranking
23:30更新- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!